ここからロシアと日本へ―サーモン
2019年05月17日付 Hurriyet 紙


25年前にペルシェンベ郡に試験的に建設された養殖いけすでは、年間3000トンの養殖魚が水揚げされている。養殖業者らは、今年は水揚げ量が消費量より多かったために魚の売値を生産コストより下げていると明らかにした。

オルドゥ県ペルシェンベ郡のいけすで養殖された養殖魚はロシアや日本へ輸出されている。ペルシェンベ郡に建設された幅500メートルのいけすでは、毎年何千トンもの魚が水揚げされている。約25年前に試験的に養殖が開始され、徐々に養殖魚の生産を増やしており、それらは1キロあたり30~40リラで売買されている。また、成魚は高いもので1尾あたり150リラまで高騰することがある。これらの養殖魚の生産に化学物質は使用されておらず、必要な規制を整えたうえで生産されている。ここ2年、ロシアや日本へも輸出されている。

■「ロシアや日本へ鮭を輸出」

オルドゥ県ペルシェンベ郡でおよそ25年の間養殖漁業を営んでいるアリ・セゼルさんは、イギリス、アメリカ、オランダ、ギリシャなどの国々でも鱸が水揚げされているが、オルドゥ県で水揚げされる鱸は他の国のものよりも安いと言い、「ロシアや日本に鮭を輸出している。鮭はノルウェーでも水揚げされており、聞くところによると水揚げ量は100万トンにのぼるという。アジアの国々でこれらの魚の需要が大きく、我々は黒海でその需要を満たそうと努力している。我々が水揚げした魚は品質がよく好まれている。ここ2年ほどこれらの国々へ魚を輸出している」と述べている。

■「エサに化学物質は含まれていない」

セゼルさんは、養殖魚が食べているエサにはいかなる種の化学物質も含まれていないと言い「我々が海で育てている魚に与える餌は魚肉からできている。およそ50%が魚肉・魚油からなり、残りは小麦、大豆油から作った餌を魚にやっている。化学物質は一切添加されていない」と話した。

■「コストより安い価格で販売」

アリ・セゼルさんは、今年は水揚げ量が消費量より多かったために漁業者にとっては難しい状況で、競争が生まれていると述べたうえで「ヨーロッパとさえも競争を余儀なくされ、売値を引き下げている。

コストが22リラ付近である一方、鱸の売値は16~17リラだ。通常は水揚げした魚はすべて消費されており、生産コストが売値を下回らなかったとしても消費される。現在の苦しい状況は、我々つまり漁業者に原因がある。我々自身がやったことであり、一堂に会して対策を講じるということをしなかった」と述べた。

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( 翻訳者:神谷亮平 )
( 記事ID:46792 )