米、トルコの鉄鋼関税引き下げるも免税対象国から除外
2019年05月17日付 Cumhuriyet 紙
アメリカ合衆国のドナルド・トランプ大統領は、トルコにアメリカとの関税における優遇を与えている一般特恵関税制度(英語:GSP、トルコ語:GTS)の枠組みの対象国リストから、トルコを除外すると通告した。また、ドナルド・トランプ米大統領は、アメリカがトルコから輸入している鉄鋼に適用されている50%の関税を25%に引き下げると伝えた。
アメリカのトランプ大統領は、書面による発表を行い、トルコをGTSプログラムから除外することの詳細を公表した。
トランプ大統領は、3月4日に議会にこの意思を伝えたと述べ、関連する部署での必要な調整を行い、トルコを免税対象とするリストから除外したと述べた。
トランプ大統領は、トルコの経済水準はもはやGTSプログラムの優遇を受けられるレベルを超えていると強調し、この決定が2019年5月17日から適用されると明らかにした。トランプ大統領は、3月4日に議会に送付した書簡で、トルコを一般特恵関税制度から除外したい意向を伝えており、この決定の理由として、トルコがもはや「経済的に発展している」ことを挙げていた。
アメリカでは、1974年に施行され、1975年にトルコが追加されたGTSプログラムの枠組みで、品質を満たす121か国の約4,000品目の製品が、アメリカ市場に関税なしで輸入することができる。
アメリカがトルコからGTSの枠組みで輸入していたものとしては、農産物、自動車部品、宝石、宝飾品、プラスチック、機械、部品などが挙げられる。
■鉄鋼輸入における関税は25%に引き下げ
アメリカのドナルド・トランプ大統領は、アメリカがトルコから輸入している鉄鋼に課されている50%の関税を25%に引き下げると述べた。
ホワイトハウスは、トランプ米大統領が鉄鋼の関税に関する最終調整を行ったことを、書面で発表した。
トランプ大統領は発表で、アメリカがトルコから輸入している鉄鋼製品に課されている50%の関税が再び25%に引き下げられると述べた。
トランプ大統領は、以前トルコから輸入される鉄鋼製品に課されていた25%の関税がなぜ50%に引き上げられたかを説明し、一昨年と比べてトルコからの鉄鋼製品輸入において48%の減少がみられると明らかにした。
トランプ大統領は、同様に鉄鋼輸入全体でも12%の減少があると述べ、このためこの関税を再び25%の水準に引き下げると述べた。
アメリカ政府は、(2018年)8月10日に発表を行い、トルコから輸入される鉄鋼に課される税を50%に、アルミニウムに課される税を20%に引き上げていた。
トルコは、この決定を世界貿易機関(WTO、DTÖ)の条件に反しているとして、アメリカをDTÖに訴えていた。
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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:46803 )