メヴリュト・チャヴシュオール外相は、トルコ・カザフスタン間の経済協力関係をより強化することの重要性を示し、「今後のプロセスとしては、合同経済委員会(KEK)を早急に実現させる必要がある」と話した。チャヴシュオール外相及びカザフスタンのベイブト・アタムクロフ外相は、カザフスタンの首都であるヌルスルタンで行われた「トルコ・カザフスタン合同戦略企画第5グループ会議」の後に合同記者会見を開いた。
この会議の中で、今年カザフスタンがホスト国を務めるハイレベル戦略協同会議に向けた準備を視察したと話したチャヴシュオール外相は、技術的レベルでの準備はサミット当日まで続くだろうと述べた。
また、チャヴシュオール外相は次回のサミットで調印される協定に関する交渉を完了させることの重要性を指摘し、過去に調印された協定の一部を改訂するための努力も継続していくと発言した。こうした協定やその改訂に向けた努力の目的は、両国間の関係をさらに強化することであると強く述べた同相は、(一連の活動が)トルコ・カザフスタン間の経済協力をより高めるための非常に大きな潜在力を秘めていると発言した。
相互投資の増加が必要であると述べたチャヴシュオール外相は、二国間の貿易額がトルコのレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領並びにカザフスタンの建国者であるヌルスルタン・ナザルバエフ前大統領が立てた目標を達成することの必要性を語った。
チャヴシュオール外相は、次のように発言した。「今後、われわれは早急に合同経済委員会(KEK)を実現させなければならない。双方が最高レベルの共同議長を務めるという構造は、経済協力並びに二国間の関係を重視していることの表れである。」
カザフスタンからはアスカル・マミン首相が、トルコからはフアト・オクタイ副大統領が共同議長を務めるKEK及び会合は、非常に有意義且つ効果的なものとなるだろうと評価したチャヴシュオール外相は、こうした理由からできるだけ早くこの会合を実現させるために協力していくとつもりであると述べた。
チャヴシュオール外相は、トルコの農業及び観光分野での経験がカザフスタンにも共有される準備が整ったと述べ、交通手段ではバクー・ティフリス・カルス間を結ぶ鉄道をカザフスタンまで伸ばし、道路輸送に関しても協力関係を強化することが経済協力をさらに強化していくことにつながると話した。
一方で、文化・教育分野でも協力していくことの重要性にも言及したチャヴシュオール外相は、これらの分野に関連する協定についての交渉も継続していくことを強調した。
■「テロとの戦い及び安全保障に関する協力関係をさらに深めていかねばならない」
チャヴシュオール外相はアタムクロフ外相と行った会見で、地域的な問題についても議論したことを明らかにし。
カザフスタンが地域的な組織においてリーダーシップを担っていることを評価していると述べたチャヴシュオール外相は、トルコとカザフスタンが今後多くの地域的なプラットフォームでともに活躍していくことになるだろうと話した。
チャヴシュオール外相は、7月15日のクーデター未遂事件の後、最初にトルコを訪れた国賓がナザルバエフ前大統領であり、トルコ国民はこのことを忘れることはないと強く述べるとともに以下のように発言した。
「今日は兄弟の絆であるカザフスタンに対し、フェトゥフッラー派の問題やここで行われたことについて、われわれがカザフスタンに抱く期待を語るいい機会となった。特にテロとの戦いや安全保障の問題においては、協力関係をさらに深めていくためにも関連情報についてより緊密に連絡を取り合い、努力していくことが双方の利益となるだろう。」
大統領職の変更がカザフスタンにふさわしい形で行われたことを喜ばしく思うと話したチャヴシュオール外相は、6月9日に行われる大統領選の成功を祈願した。
チャヴシュオール外相は、トルコ世界は長老ナザルバエフ前大統領がカザフスタンを独立させた後に急速に発展し、国際社会でも評価される一員となったと述べ、それを支えてくれたナザルバエフ前大統領は偉大な指導者であると述べるとともに、ナザルバエフ前大統領がカザフスタン、及びトルコ世界のために行ったことを忘れはしないと話した。同相は、こうした理由からエルドアン大統領は常にナザルバエフ前大統領を「トルコ世界の長老」と表現していると話した。
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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:46838 )