アンヤリヤ県ガーズィパシャ区、シリア難民を海水浴場立ち入り禁止に
2019年06月11日付 Milliyet 紙


アンタリヤ県ガーズィパシャの自治体議会で、同区にある海水浴場へのシリア難民の立入を禁止することに関する議案が過半数票により可決された。

ガーズィパシャ文化センターで開かれた議会には、共和人民党(CHP)のメフメト・アリ・ユルマズ市長と議員らが参加した。

ユルマズ市長の主宰で開かれた議会では、議題にはなかった「シリア難民のガーズィパシャ海水浴場への立入禁止」と題する、CHPのウラシュ・オズゲン議員の条項案が、投票にかけられた。

投票は、12人が賛成、7人が反対を示した一方で、ユルマズ市長を含む2人が投票を棄権した。議会に参加しなかった議員も数名いた。

今回の決定が下されたのは、以前シリア難民が海水浴場で観光客や地域住民の写真を撮ったりケンカを売ったりして迷惑をかけていたからだ、とされている。

ユルマズ市長は記者会見で、当該地域は観光地であり、人権に注意を払ってこのような決断を下したと述べた。

ユルマズ市長は、人種や民族を差別することなく、海水浴場内の人々に迷惑行為を行う者に対して必要な措置を行うとし、次のように述べた。

「シリア人であるか、その他の国民であるかは重要でない。私は、国籍や民族、宗派で差別することを支持しているのではない。正しいことだとは思わないが、人々が不快にさせられていることを看過するべきではない。誰が迷惑行為をしたとしても、我が県の行政警察は必要な措置を取る。」

公正発展党(AKP)のガーズィパシャ区長であるアリ・ドアン氏は、シリア人の問題は世界の主要な議題の一つであり、今回議会で可決された決定を悲しみとともに受けとめていると述べた。

ドアン区長は、シリア人はトルコにおいてゲストであるとし、次のように述べた。
「シリア人の問題は、AKPが極めて重要視していることの一つだ。彼ら(シリア人)は、ムスタファ・ケマル・アタテュルク率いるなか戦い、ともに殉職した。このことが本当にオスマン帝国の遺産ならば、私たちが入っていく海水浴場に入れないというのは、民族差別でなければ何なのか?この国で移民なのはシリア人だけか?アフガニスタン人もいるし、イラク人もいるし、イラン人もいる。」

ドアン区長は、議題になかった項目に対しAKPと民族主義者行動党(MHP)の議員が反対票を投じたことを称賛していると述べた。

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( 翻訳者:金戸 渉 )
( 記事ID:46949 )