エルドアン大統領、日本の産業界に投資の呼びかけ
2019年07月02日付 Hurriyet 紙


タイイプ・エルドアン大統領は日本のビジネスマンたちとの会合で「保護貿易主義の傾向が強まり、自由貿易が停滞することに対する懸念がある。このような時期にトルコと日本の間での協力の価値がより高まった。」と述べた。エルドアン氏は日本の投資家に対して呼びかけながら「我々の国トルコに投資をし、満足しない、また不便なことや問題に対する解決策を見出さないといった試しは一切ない」と述べた。

タイイプ・エルドアン大統領は日本訪問に際し、東京で日本の労働組合によって実施されたプログラムで日本のビジネスマンたちと対面した。日本のビジネスマンたちに対してスピーチをしたエルドアン大統領は、トルコと日本の間における協力関係が単に二国間のためだけでなく、同時に様々な地域において建設的な効果をもたらすために努力してきたと述べた。

■投資額が全く違う

エルドアン氏は、日本の中国との直接投資額は730億ドルで、世界全般ではというと9650億ドルであることに注目し、「トルコに対する投資を見た時に、詳しくは述べませんが、およそ30億ドルだった。つまりトルコと、少し前に述べた他の国々との間での金額が本当にとても大きく、異なっていた。我々は再度この問題が話し合われ、情熱とともにより真剣に歩みを進めることで、この我々二カ国の関係をいいものにしていきたい」と話した。

保護主義の政策と貿易戦争が地球規模で経済成長の低下を招いていること、発展途上経済にもまたネガティブな影響をもたらしていることに注目しているエルドアン大統領は、「保護貿易の傾向が強まり、自由貿易が停滞することに対する懸念がある。このような時期にトルコと日本の間での協力の価値がより高まった」と述べた。トルコの強固な市場、質の高い労働力、戦略的な地理性、発展した交通、情報通信、エネルギーネットワークでもって日本の投資家のために独自の機会を与えると強調したエルドアン氏は、現在トルコで活動する日本資本の200社のうちで、最近10年間でトルコにおいて約30億ドルの投資が行われたと説明した。エルドアン氏は二国間で貿易と投資の関係の枠組みを強化する必要があると述べ、経済パートナーシップ条約を早急に締結させて2019年に調印することを望んでいると話した。エルドアン大統領はトルコが地域で重要な生産と物流の中心であること、また様々な市場に直接参入する機会を保証することを強調し、多くのグローバルな投資家が新しい市場にトルコの投資家とともに参入することを選択していると述べた。

■より多くの日本の投資家への呼びかけ

「トルコを評価する際、単に若い人口の多い、良い市場としてだけでなく、同時に広範な地域へ直接つながる生産の基盤として見て欲しい」と述べたエルドアン大統領は、日本の国外投資の合計額を考慮した上で、トルコとの貿易の額が控えめな数字に留まっていると述べた。エルドアン氏は、「長年の各地におけるテロとの戦いという経験によりトルコは、最も安全な国のうちの一つとなった。我々の国トルコに投資をし、満足しない、また不便なことや問題に対する解決策を見出さないといった試しは一切ないことを強調したい」と話した。

トルコのエネルギープロジェクトにおいてより多くの日本の投資家を受け入れることを望むと強調するエルドアン大統領は、エネルギーと関係する鉱業分野におけるトルコの重要性を指摘し、トルコにおける珍しい特徴を持つ鉱物やいくつかの金属により多くの日本の投資がトルコで見られることを望むと述べた。

■天皇と30分間

レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は日本の徳仁天皇と面会した。皇居で報道陣に非公開で行われた会談は30分間続いた。会談にはエルドアン大統領とともにエミネ・エルドアン夫人も同行した。

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( 翻訳者:岸本成美 )
( 記事ID:47085 )