UAE:ドバイの宗教研究センターがイスラーム・キリスト教間の関係を探る書籍を発表(2)
2019年07月05日付 al-Hayat 紙
■アル・ミスバール研究センターは「曖昧性」や「相互接近」の要素を通じて、キリスト教とイスラームの関係を探る
【ドバイ:本紙】
本書は、古典的なオリエンタリズムの誕生と発展、そのイスラーム研究に対するアプローチやビジョンを探求することを目的とている。また、本書において取り扱われている内容は、イスラームの形成や結果的な発展から、その足跡、結果、あるいは「新たな監査役」として知られている現象など多岐にわたる。
この本は、聖典の文言や教義、あるいは「暴力」へ関連するものというよりはむしろ、文明に関連する文化的・社会的状態と目されている、イスラーム・キリスト教間に存在する基本的前提の検証を試みている。
というのも、キリスト教徒とイスラーム教徒の関係は、知識の集積を妨げ、相互間のアプローチ手段を弱めるような政治的緊張と戦争による影響を常に受けてきた。そして、政治的緊張や戦争は、相互理解の基盤に水を差し、さながら「人間社会は知的でない」が「(集積された)知識は知的である」といった乖離水準のまま、集団意識や相互ステレオタイプの中に悪影響を残すままであった。こういった事実は、「イスラーム恐怖症」の出現や、その拡大化、あるいはその治療手段の政治手法化といった現象によって、如実に顕在化しているところである。
(後略)
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( 翻訳者:久保桃歌 )
( 記事ID:47127 )