ブルドゥルの湖沼群、干上がるーフラミンゴはどこへ・・?
2019年07月14日付 Hurriyet 紙


トルコで最も有名なフラミンゴ飛来地の一つである湖沼地域に位置するアクギョル湖は、6月以降完全に干上がってしまった。アクギョル湖、またの名をチョラク湖としても知られるカルスト湖は、完全に水が干上がり、真っ白な砂漠に様変わりした。

この湖沼地域で、ブルドゥル湖をはじめサルダ湖、アクギョル湖、アジュギョル湖そしてヤルシュル湖水群はフラミンゴにとって非常に重要な生息地の一つである。しかし近年湖沼地域の湖群は、地球温暖化をはじめとして、後先を考えない無秩序な農業灌漑や、違法掘削、様々な資源を有する山中の鉱床や鉱脈に水が流れ込むのを防ぐ貯水池計画によって急速に水量が損なわれている。

■湖の水が消えた

かつてブルドゥル湖にいたフラミンゴの姿はもう見えない。同地域のヤルシュル湖でも、周辺の50以上の大理石採石地のために深刻な問題が起きている。この地域のフラミンゴ飛来地のなかで最も重要な場所の一つであるアクギョル湖あるいはバユンドゥル湖として知られる湖も完全に干上がった。
一部がデレキョイ村に含まれるアクギョル湖は、遠い昔ブルガリア移民の入植地として計画されていたと話す村民の一人セルダル・テキン氏は、「その入植計画のため、かつて湖には穴があけられ水が抜かれたが、冬の降水で再び水が溜まってしまうため、入植計画は中止された」と話した。

■アクギョル湖から「不毛の」湖へ

湖の排水作業後は当時の水位まで戻ることはなかったというテキン氏は、バユンドゥル湖、あるいはアクギョル湖と呼ばれていた湖は「不毛のー砂漠の湖」として呼ばれるようになったと話す。テキン氏によれば、近年では毎年夏が来るたびに湖は完全に干上がってしまうようになった。同氏は、「3~5年前までは降水も十分だったが、今年は非常に降水量が少ないため6月には干上がってしまった。湖には毎年フラミンゴが何千羽も訪れていたが、今年は湖が干上がったせいでフラミンゴも離れてしまった。この湖は周辺の小川や降水によって湖水が保たれていた。近隣のアランキョイ村に貯水池がつくられた影響で、いくつかの小川から村に供給されていた水は途切れた。貯水池の影響は大きい」と話した。

■真っ白な砂漠に様変わり

セルダル・テキン氏は、湖にはフラミンゴのほかにも、アヒルやオオバン、非常に希少なカオジロオタテガモといった多様な野鳥も飛来していたといい、鳥達は湖の排水作業がなされるまでは、湖をねぐらにしていたと話した。濃度の高い塩湖であるが故に、干上がった後、湖には砂漠のように真っ白な光景が現れた。湖はイェシロヴァ郡アシャウクルル村、ユカルクルル村、デレキョイ村、オルハンル村、タシュプナル村、そしてバユンドゥル村にまたがっている。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:47151 )