メヴルト・チャヴシュオール外相は中国のウイグル・トルコ人の問題に関して「私たちが望むことは、一つの中国の管理下に置いて、ウイグル人の同胞たちが平穏で平和な生活を送ることだ」と述べた。
第52回東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議の一環として、リム・ジョク・ホイASEAN事務総長と、タイのドーン・ポラマットウィナイ外相と行われたトルコ・ASEAN部門別対話パートナーシップ会議の後、アナトリア通信社の記者に発言をしたチャヴシュオール氏は、トルコ・ASEAN関係、ロシアと中国との関係とともに中国のウイグル・トルコ人の問題を評価した。
チャヴシュオール氏は、トルコとしてASEANの活動に対し相当な貢献をしていることを述べ、「今回の訪問での三者会議において、私たちが今まで行ってきたことを振り返った。今後のプロセスにおいてASEANと10カ国との関係をどのように維持していくかを、議長国であるタイの外相とASEANの事務総長とともに確認する機会を見つけた」と述べた。
■「タイにおけるFETÖ関連組織についても言及をした」
タイとの二国間関係の重要な展開についても話し合われたことを強調したチャヴシュオール氏は、「新しく設立された政府とともに何ができるか、そしてタイのFETÖ(フェトフッラー系テロ組織)関連組織についても議論をした。また、タイではトルコの大企業も投資を行っている。それら企業に必要なサポートに関して友人たちの私たちへの説明を伝えた。」と述べた。
チャヴシュオール氏は、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相との会談に関して以下のように述べた。
「少し前に合同経済委員会会議がアンタルヤで行われた。二国間の関係は良くなっている。ビザを段階的に完全に廃止するために何が必要かを確認した。S-400に関しても確認中である。シリア問題についても取り組んだ。2日後ヌルスルタンで会議が行われる。技術レベルでの会議が行われたのち、もう一度集まる予定だ。特にイドリブでの紛争の停止に関して責任があるため、これらに関する確認を行った。一方で憲法委員会の設立のカウントダウンが始まったと言っても過言ではない。ともにジュネーブに行き、このことを明らかにしたいと思っている。」
中国の王毅外相との会談についての詳細を述べたチャヴシュオール氏は、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領の今月初めの訪中が前向きな影響を残したことを強調し、「大統領が習近平国家主席と議論した内容についてのフォローアップを行なった。一帯一路プロジェクトと中央回廊プロジェクトの統合に関して何を行うことが必要かについて話した。」と述べた。
■「私たちが望むことは、一つの中国の管理下に置いて、ウイグル人の同胞たちが平穏な生活を送ることだ」
エルドアン大統領の訪問の一環として、ウイグル・トルコ人の問題に関しても議論に上がったことを追加したチャヴシュオール氏は、以下のように評価した。
「私たちが望むことは、一つの中国の管理下に置いて、ウイグル人の同胞たちが平穏で平和な生活を送ることだ。大統領の訪問の期間中、中国国家主席は、私たちがトルコから新疆ウイグル自治区へ代表団を送ることを提案した。その後、7月24日には中国大使が外務省に赴き、この招待を正式に伝えた。今日もこの事柄について話した。この招待に大統領は原則として応じるという返答をした。現在その地域には中国の招待のもと、異なった機関の人々からなるおよそ10人の代表団を送り、現地の状況を間近に見てもらう予定だ。」
チャヴシュオール氏は、フィリピンのテオドロ・ロクシン大統領との会談も前向きな結果となったことを述べ、「モロ地域における最新の状況と二国間関係についての確認をした。彼はトルコの南フィリピンでの平和プロセスへの援助に関し改めてお礼をした。私たちも援助を続けることを伝えた。」と話した。
その後外国の記者の質問にも答えたチャヴシュオール氏は、アメリカと中国間の貿易戦争に関する質問に対し、「私たちは貿易戦争に反対だ。アメリカと中国が事態を収束させるための解決策を見つけ、またこのような衝突が地域での経済成長に影響を及ぼさないことを願っている。」と述べた。
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( 翻訳者:瀬戸慈弘 )
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