エルドアン大統領、露航空ショーへ「無駄に足を運んだわけではない」
2019年08月29日付 Hurriyet 紙


タイイプ・エルドアン大統領は、モスクワの航空ショーでSu-57戦闘機を査察し、当該機がF-35の代替となるか否かについて「代替にならない理由がない。私たちは無駄にここまで足を運んだわけではない…。私たちは、他の者たちを自立のための闘いに口出しさせてはいけない。そのことを理解しておく必要があるのだ」と述べた。エルドアン大統領はトルコに帰国する際、飛行機内で次のように述べた。

■互いを不快にしてはいけない

「私たちは、視察のためにロシアを訪れ、MAKS-2019国際航空・宇宙ショーに参加し、航空・宇宙産業の新たな製品を直に知ることができた。この機会に私も、プーチン大統領を9月17~22日にイスタンブルで開かれるテクノフェスタへ招待した。

―イドリブでの攻撃に関して
プーチン大統領はこの件について、団結の必要性を述べた。これに関して私たちはご本人(プーチン大統領)に、両国の外交、防衛および諜報組織は共同することができると話した。しかし私たちは今、互いを決して不快にしてはいけない。先日我が国の監視地点で起こった攻撃で殉職者が出たこと、その後新たに攻撃が起こってしまったことは、国家として私たちを本当に不快にさせた、とご本人に伝えた。彼も特に次のように言っていた。「私たちは、友好国のトルコが、およびこの監視塔の周辺で職務に当たっていたトルコ兵たちが傷つくことを望んでいない。」共に活動を続けていかなければならない…。12カ所の監視地点は、イドリブでとても重要な使命を遂行している。9月16日にアンカラで行う予定の3ヵ国サミットの場で、この件についてもプーチン大統領と(イランの)ロウハーニー大統領と話し合う予定だ。

■最終決定を待つ

―Su-57はF-35の代替となるか
代替にならない理由がない。私たちは、無駄にここまで足を運んだわけではない…。私たちは、他の者たちを自立のための闘いに口出しさせてはいけない。そのことを一度理解しておく必要があるのだ。私たちは、この自立への闘いのためなら、飛行機であれ、種々の防衛システムであれ、ヘリコプターであれ、今日までこれらのものを確保してきた。今もしアメリカが私たちに関する決定を下すとしたら、一度ここにいる8、9か国のそれぞれに、飛行機1機あたり必ず8,900万ドルのコストを課す。これは、もちろん各国が考えるべきことだ。私たちは現在待機中だ。最終決定を待っている。彼らの最終的な決断を知ったあとで措置を講じるつもりだ。つまり、「これがダメならどうすればよいのだろう」といった心配はしていない。何でもアリだ。私たちが戦闘機を確保できる市場はたくさんある。

■どんなことでもできる状態

―アメリカとの安全地域協定に関して
ユーフラテス川東部の件は、特にトランプ大統領が非常に強く主張をしていた。しかしそうした強い主張をしてからは、残念ながらトランプ大統領はこの問題に専念することができなかった。すべてオバマ氏に任せた。すなわち「我々は彼らのせいでこの対価を払っている」と言ったのだ。さて彼らは去った、今度はあなたの番だ、しようと思っていることをするのだ。しかしできなかった。人を派遣し、私たちの仲間と面会した。こうした面会のすべてを経て、最終的に彼らは、オバマ氏が言っていた20マイルの外から、私たちの仲間たちに提案を持ちかけた。すなわち溝がさらに縮まったのだ。これを受けて私は、フルスィ国防相とそのチームに「今この件をなあなあにする必要はない。この形で始め、継続していこう。その後もしかるべきことをやるだけだ」と伝え、行動に出た。現在こそこの流れはある形で進行しているが、頓挫しても私たちは当然決して準備を諦めることはなかった。すべての兵士や武装輸送車はみんな国境にいる。つまり、私たちはいつでもどんなことでもできる状態にある。アメリカは、イスラム国(IS)との闘いのためにテロ組織・民主統一党(PYD)/人民防衛隊(YPG)と結んだ関係を終わらせなければならず、こうした組織に正当性を与えてのさばらせるような動きは避けなければならない。

■THK問題を取り上げる

―トルコ航空協会(THK)問題に関して
今、もう一つの事件が浮上した―THK問題だ。THKの背後には誰がいるのか?共和人民党(CHP)の国会議員だ。その背後にCHPがある。CHPはTHKを擁護しており、「森林省はなぜTHKと連携しないのか」と言っている。この男はもうTHKを墓場にしてしまったよ。THKの飛行機にはモーターとプロペラがない。きっとあの場所で近々この問題も取り上げるつもりだ。

―死刑論争に関して
私の党の者たちも含め、今、私の思いは明らかであり、死刑制度に賛成であるとはっきり申し上げる。議会がこの件について交渉し、議論し、議決を下せば、私は必ず承認する。こういった点で、私は自分の良心の声を信じている。

―受託者問題に関して
たとえば法務相にも話したのだが、私たちは次期に何らかの取り組みを行うべきであり、その取り組みで件の問題を容易に防ぐことができる。それは何か?町から郡や県にいたるまで選挙前に行われていることだが、候補者たちが本当にどんな罪も持っているのか・いないのか、出馬に差し障る状態なのか否か、それらを予め調べさせて終えるべきだ。つまり、私たちが今行っている捜査や訴訟手続きの問題は、そのとき取りかかって終わらせるべきなのだ。

マンビジュでも今、PYD/YPGが悪だくみをしている。そして私たちがそこに行った。行って、そして……。彼らが出てくることはなかった。」

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( 翻訳者:金戸 渉 )
( 記事ID:47432 )