ギリシャ、1万人難民をトルコへ送還決定―2020年末までに
2019年10月01日付 Cumhuriyet 紙


ミディリ島(ギリシャ名レスボス島)のモリア難民キャンプで発生した火災とその後に始まった抗議行動の後、緊急会合を開いたギリシャ内閣は2020年末までに1万人の難民をトルコへ送還する決定をおこなった。

ギリシャ警察はモリア難民キャンプでの火災の後、始まった抗議活動で難民に対し催涙弾を使って介入した。

ミディリ島のモリア難民キャンプで発生した火災とその後に始まった抗議活動の後、緊急会合を開いたギリシャ内閣は、2020年末までに1万人の避難民をトルコへ送還する決定をおこなった。

ギリシャの新中道右派政権は声明において、自分たちの前に4年半続いた急進左派連合(Syriza)政権の間に1,805人の避難民がトルコへ送還されたことを指摘した。

キリアコス・ミツォタキス新首相政権は、エーゲ海での沿岸警備パトロールの強化を始め、庇護希望の手続きを検討することを明らかにし、庇護希望申請を却下された移民が滞在するセンターを閉鎖した。

日曜日にモリア難民キャンプで発生した火災で女性一人が死亡した。ギリシャ保健大臣は火事で2人の子どもを含む17人の難民が負傷したことを明らかにした、

ヨーロッパでもっとも人口密度の高い難民キャンプであるモリアキャンプは3,000人の収容能力であるが、1万3千人以上の難民が滞在している。

国連難民高等弁務官事務所は、ギリシャのボリス・チェシルコフ広報官に対し、ミディリ島の状況が深刻であり、できるだけ早くモリアの状況を改善させ、避難民をミディリ島以外の場所へ移動させるよう求めた。

ミディリ島のストラトス・カイテリス市長は島への圧力を減らすよう求めた。

ギリシャ政府の発表によれば、ミディリ島へ3か月で約1万人の避難民が足を踏み入れた。
フランス通信社(AFP)によれば、2015年からこれまでトルコ経由でギリシャへ渡った、大半がシリア人である避難民は7万人に達したという。

国連のデータによれば、9月2日から同月15日の間で2,510人の避難民がギリシャの島々から本土へ移されている。イギリスの支援団体オックスファームはギリシャの島々にいる避難民数が26,000人に達したと発表している。

EUとトルコとの間で2016年3月に署名された難民送還合意によれば、不法にギリシャへ渡った避難民はトルコへ送還することが可能である。EUは、その代わりにトルコへ財政支援を行うことを約束した。

しかし、メヴリュト・チャヴシュオール外相は7月に行われた会見で、EUとの難民送還合意が保留されたことを発表した。

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:47679 )