米のIS掃討作戦、トルコ国軍より発表
2019年10月27日付 Milliyet 紙

米ドナルド・トランプ大統領の「非常に重大な出来事が起きた」というツイートが世論の関心を巻き起こした。米国連合軍がイドリブで展開した作戦で、IS首謀者アブー・バクル・アル=バグダーディーが死亡した可能性が示唆されたためだ。ホワイトハウスは、本日27日16時(トルコ時間)にトランプ大統領が「重大な声明」をおこなうと発表。予告された時刻がやってきた。直後、トランプ大統領から世界を釘付けにする発表がなされる。
米トランプ大統領が自身のTwitterアカウントで「先ほど非常に重大な出来事が起きた」とツイートし世論とメディアをざわめかせた。

ホワイトハウスはこのツイート後まもなく、トランプ大統領が本日(27日)のトルコ時間16時に「重大な声明」をおこなうと発表したが、その内容についてはなんの手がかりも明かさなかった。

■ バグダーディーに対する「極秘」作戦

一方『Newsweek』誌は、米国防総省ペンタゴン関係筋ソースの記事で、先週トランプ大統領がIS首謀者アブー・バクル・アル=バグダーディーを標的とした極秘作戦へ許可を出し、この作戦が実行されたと報じていた。
同記事によれば、ペンタゴン関係筋はシリアの都市イドリブで実行された前述の作戦でバグダーディーの死亡を確信しているものの、事実確認作業が行われているところだと明らかにした。
記事では、攻撃成果をホワイトハウスに報告した軍関係者が「バグダーディー死亡の可能性は高い」と述べたと明らかにされている。

■ 画像も公開される

イラク国営放送は、バグダーディー殺害攻撃を空中から撮影した映像があると報じ、ソーシャルメディアでもイドリブで展開されたバグダーディー殺害極秘作戦のものとされる画像が出回った。

■ 作戦の詳細が明らかに

米国がテロ組織ISの首謀者アブー・バクル・アル=バグダーディーをイドリブで殺害したとされる作戦では、米国連合軍は深夜ヘリコプターで地上に降下し、およそ4時間にわたる戦闘に入った。
AA通信イドリブ特派員の報告によると、米によるヘリ着陸作戦は、県北部を退去させられた人々が避難しているトウルラハ・キャンプから数キロ離れた地点で展開された。
深夜0時頃、米ヘリコプター8機と無人航空機(UAV)2機が同地点に到着し、バリシャ村近辺で1時間半にわたって標的を集中的に射撃した。
一方、地上からヘリに対して重火器による応戦があった。
最初の衝突が約1時間半続いた後、ヘリコプターは同地域を離れたが、30分後に戻って攻撃を継続した。この際、米国特殊部隊と考えられる構成部隊がヘリコプターから地上に降下した。
二度目の衝突はおよそ2時間半続いた。
ヘリコプターは約4時間続いた作戦の後に同地域を離脱した。
攻撃地点で完全に破壊された家屋やその周囲で焼失したテントの画像、を同地域に入っている医療チームがAA通信特派員に伝えた。
また医療チームは、現場で男性3人、女性3人、子供1人の合計7人の遺体を確認し、負傷者5人に応急処置を施したとの情報を共有した。
なお、イドリブのあるシリア空域はロシアによって管理されている。
米国マスコミ報道によると、ペンタゴン関係筋は、この作戦でバグダーディーが殺害されたと確信しているが、事実確認のための作業が続いているところだと述べたという。
この情報では、攻撃の結果をホワイトハウスに報告した軍関係者は「バグダーディーが殺されたと確信している」と話したことが明らかにされた。

■ トルコ国防総省から発表

トルコ国防省は、昨夜の米国によるイドリブ攻撃作戦を前に、軍当局間で情報交換と調整があったことを明らかにした。トルコ官邸が米国のイドリブ作戦について行った発表では、 「昨夜イドリブに対して米軍が展開した作戦に先立ち、軍事当局間で情報交換および調整があった」と述べられた。

■ AA通信の現場画像

一方AA通信は、テロ組織ISの首謀者アブー・バクル・アル=バグダーディーが殺害されたとされる現場を撮影した。カメラに写った映像は、家屋が破壊された様子、車両が炎上している様子、家屋周囲のテントや民間人所有家屋がダメージを受けた様子をとらえていた。
またオリーブの木々に囲まれた現場では、砲撃によりいくつもの穴が開いた様子がみられた。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:47916 )