パレスチナ:パレスチナ自治政府は「牛」に関するイスラエルとの合意締結を否定
2019年10月29日付 al-Quds al-Arabi 紙


■パレスチナ自治政府は「牛」に関するイスラエルとの合意締結を否定

【ラマッラー:アナドル通信社】

パレスチナ自治政府は火曜日、イスラエルと同国からの牛の輸入再開に合意したことを否定した。

イスラエル放送局が今次合意につき報じた後、パレスチナ政府自治がイスラエルからの牛の輸入再開に合意していない旨を伝えるニュースが報じられた。

また同放送局は、「パレスチナ農業庁は、イスラエルからの牛の輸入に係る許可の承認、および、(輸入の)新規申請を検討する『例外委員会』を設置する運びだ」と述べた。

パレスチナ自治政府の公式報道官イブラヒーム・ミルヒムはプレスリリースにおいて以下のように語った。「パレスチナ自治政府は、一部のイスラエル・メディアの間で流布したニュースの動向を追った。これらのニュースでは、パレスチナ自治政府がイスラエルからの牛の輸入再開に合意したという虚偽の主張がなされた」。

同報道官は以下のように付け加えた。「政府はこのニュースの全体とその細部にわたり否定する」。

さらに以下のように続けた。「パレスチナ自治政府は、占領(イスラエル)からの段階的かつ戦略的な離脱政策を不可逆的に進めている。」

次に、フセイン・シェイク民生機構長官はSNSサイト「ツイッター」で、牛の輸入に関してイスラエル側とはいかなる会合にも出席していないとツイートした。

イスラエル放送局は火曜日、イスラエル・パレスチナ間の会合を受けて今次合意が交わされたと報じた。この会合には、イスラエルのシュロモ・ベン・エリヤフ農業大臣、パレスチナ占領地政府活動調整官組織のシャロン・ペイトン民事局長、パレスチナ農業庁副長官、および、パレスチナ自治政府を代表しフセイン・シェイク氏が出席したという。

パレスチナ政府は、イスラエル経済からの段階的離脱計画の一環として、イスラエルからの牛の輸入停止を決定した。

パレスチナ市場への牛の年間輸入平均は、約12万頭にのぼる。その大半はイスラエルの業者を通して輸入されている。残りの10%はイスラエル人の酪農家から買い付けている。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:堀内優希 )
( 記事ID:47919 )