パレスチナ:パレスチナはイスラエルからの経済的離脱を目指し、ロシアと協議(3)
2019年10月24日付 al-Quds al-Arabi 紙


■パレスチナはイスラエルからの経済的「離脱」の動きを継続し、貿易と原材料の輸入をロシアと協議している

【ラマッラー、ガザ:本紙】

ロシア使節団は、現地で活動する企業を認知・研究する目的で訪れる農業都市エリコに加えて、ビルゼイトにあるロシアのリハビリセンターの視察も行うことが予定されている。

さらにこの訪問には、ロシア産業省の代表者らが参加する現地訪問や会談の計画が組み込まれる。これは、多数のパレスチナ企業が自ら実施する活動を周知し、共同協力の可能性の模索を可能にすることが目的である。

同様に、パレスチナ政府がヨルダン、イラク、エジプトに向かい、それらの国と経済合意を結んだことが示された。この合意は、貿易の拡大、産業及び貿易の共同区域の設置、およびイラクからの原油輸入といった要項を含んでいる。またパレスチナ政府は、経済協定締結を目指し、さらなるアラブ諸国及び外国に対する訪問を行うと発表した。これはイスラエルからの経済的「離脱」計画を実行するための取り組みの一環である。これは新しいパレスチナのビジョンの枠組みのひとつであり、イスラエルとの間に締結された協定に基づく取引を停止するという民族評議会及び中央評議会の決定に由来する。一方イスラエルは、パレスチナ当局とイスラエルの経済関係を調整する「パリ経済協定」の改正開始への拒否を表明することにより、パレスチナがアラブ諸国と締結したこれらの協定に対抗した。

イスラエルはいまだ、新しい協定に基づき パレスチナ人がアラブ諸国から輸入することを禁止したままである。また、パレスチナ当局がイスラエルの業者からのいくつかの商品の輸入を停止していることを理由に、イスラエルはパレスチナの商品に制限を課すと脅迫した。

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( 翻訳者:堀内優希 )
( 記事ID:47929 )