イラク:書籍『そしてモースルは陥落した』、この街がどのようにして「ダーイシュ」によって陥落したのか(1)
2019年10月31日付 al-Quds al-Arabi 紙

■書籍『そしてモースルは陥落した』:この街がどのようにして「ダーイシュ」によって陥落したのか(1)

【マルワーン・ヤースィーン・ドゥライミー】

2019年下半期にロンドンにあるジャーナリズム・出版・デザインを扱うワーシャーン財団から『そしてモースルは陥落した』(副題「アスィール・ヌジャイフィーが語る秘密と出来事」)という本が出版された。この本の中で、同氏は一貫して物語風でありながらシステマチックな文体でモースルがカリフ制組織「ダーイシュ」の掌中に落ちるのに先んじて起きた出来事について明らかにした。本書はそれらの出来事を6つの章に分割したうえで、モースル陥落の問題と関連がある事柄すべてに立脚するとともに、本書の中で展開されるモースル市の当時の最高責任者が述べた数多くの詳細な情報に基づいて論を進めた。同氏の見解によると、この問題は困難で込み入ってしまったようであり、軍事的、政治的、治安的、社会的側面に分けられるような様々な要因や原因が重なり合っているという。

(2)に続く

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( 翻訳者:藤原路成 )
( 記事ID:47952 )