カタールにトルコ軍基地開設
2019年12月17日付 Hurriyet 紙


トルコ軍とカタール軍が共同任務を行うハーリド・ビン・ワリド兵舎の開設式典が行われた。トルコのアカル国防相が、トルコはカタールの真の友人だと語った。

トルコ軍とカタール軍の兵士が任務に就くカタール・トルコ合同軍司令本部の開設式典が、フルスィ・アカル国防相とヤシャル・ギュレル参謀総長、カタールのハーリド・ビン・ムハンマド・アル・アティーヤ国防大臣とガニム・ビン・シャーヒン・アル・ガニム参謀総長が参列して行われた。アカル国防相は、ギュレル大将とともに首都ドーハで建設が完了したハーリド・ビン・ワリド兵舎を訪れた。カタールのハーリド・ビン・ムハンマド・アル・アティーヤ国防相の歓迎を受けて会場に案内された後、式典が始まった。軍の儀式の後にアカル国防相、ギュレル参謀総長、カタールのアティーヤ国防相とガニム参謀総長がリボンを切ってカタール・トルコ合同軍司令本部を開所した。

■「我々は真の友人」

アカル国防相は会議場でトルコとカタールの兵士と一堂に会し、冒頭、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領とトルコ国民からの挨拶を伝えた。そして両国の友好関係を強調し、「我々は真の友人だ」と語った。同国防相は、成功した任務について兵士に感謝を示し、無事故、無災難、幸運に恵まれた成功する任務を願っていると述べた。式典の最後にアカル国防相とアティーヤ国防相の前で、防衛共同議定書が調印された。本部を視察した後、アカル国防相はカタールのアティーヤ国防相と会談した。エルドアン大統領は11月のカタール訪問時に、「カタールの安全は我々の国の安全と切り離さない」と説明し、この基地の名称をハーリド・ビン・ワリドだと発表している。

■背景説明

ハーリド・ビン・ワリドとは、イスラム史初期におけるもっとも重要な司令官の一人の名前だ。ワリドは、何十もの戦争に加わり、一度も敗北することのなかった歴史に残る人物である。

■ドーハでリビア外交

メヴリュト・チャヴシュオール外相とフルスィ・アカル国防相はカタールで開催された第19回ドーハフォーラムのためにこの国を訪問し、リビア国民統一政府のファーイズ・シラージュ首相とも会談した。会談では、トルコとリビアの間で署名された「海洋管轄地域における制限に関する覚書」が取り上げられた。チャヴシュオール外相はツイッターに「我々は東地中海における合法権益を断固として守り続ける」と投稿した。

■ロシアへリビア、シリアのメッセージ

チュヴシュオール外相はフォーラムで行ったスピーチで、「リビアとシリア、これらの地域はトルコとロシアの間で争われる地域ではありえない。両国の間では、意見の一致する部分としない部分がある。しかし、トルコとロシアがこの二国でライバル関係にあるとはいえない。我々は一部においては意見を異にしているが、シリア問題の恒久的解決に向け努力している」と述べた。ロシアはリビアではシラージュ首相のライバルのハリファ・ハフタル氏を支持しているといわれている。

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:48274 )