国境付近にある危険な原子力発電所
2019年12月23日付 Milliyet紙

アルメニアの国境付近にあるメツァモール原子力発電所は、本当に危険であると判断された。フアト・オクタイ副大統領は、この問題に対する議会での質問主意書に対して、メブリュト・チャブシュオール外相から得た情報に基づき答弁した。外務省の報告では、「国境にとても近い場所に位置し、昔の技術によって運転されている施設である同発電所は、全地域にとって本当に危険な要素である」と述べられている。1977年に操業を開始し法定期間を超えているにもかかわらず、アルメニアが決定を下して2026年まで延期した一方、科学者たちによると発電所がいつでも大きな事故の原因になり得る。

アルメニアの首都エレバンまで36km、トルコのウードゥルまで16kmの距離にあるメツァモール原子力発電所は、トルコ大国民議会で話題になった。共和人民党所属国会議員デニズ・ヤヴズユルマズは、フアト・オクタイ副大統領に同発電所に関してトルコがどういった措置を取り、国際社会でどういった働きかけをしているのかを質問した。オクタイ副大統領は、質問にメブリュト・チャブシュオール外相から得た回答に基づき答弁した。

■全ての地域にとって危険である

チャブシュオール外相は、答弁でメツァモール原子力発電所が安全の条件に必要である現代科学技術の基準に適合していないと述べる一方、「発電所は、国際原子力機関 (IAEA)によって監視下に置かれている。IAEAが施設の構造的な欠陥に基づいた安全上の弱点を取り除くために進めている作業は、発電所が再稼働をし始めた時から続いている」と述べた。発電所の閉鎖に関してトルコが今後も働きかけできないと述べたチャブシュオール外相は、「原子力発電所の閉鎖は、アルメニアだけに権限がある」と述べた。

チャブシュオール外相は、「アルメニアも批准している原子力安全条約の検討会議において、過去に自然災害が起こった地域でトルコ国境に近い場所にあり、過去の科学技術で操業されている施設である同発電所が、全ての地域にとって本当に危険な要素になることはトルコによって強調された。 IAEAの第60回常会でもこの件に言及した。アルメニアは、1963年の原子力被害に関する法的な責任についての合意を認めている。緊急事態が発生すれば、原子力被害の補償の合意条項が適用されるだろう」と述べた。

■事故の可能性がある

1977年に建設されたメツァモール発電所は、トルコとの国境に位置している。世界で現存する発電所の中で「最も安全でない原子炉」という特徴を備える同発電所がアール山断層上にあることについて複数の報告書も存在する。1988年にギュムリ付近を震源とするスピタク地震後、1989年に閉鎖された同発電所は、深刻なエネルギー問題の発生を理由に1993年に再稼働された。同発電所は、2005年に法定期間を満了し、アルメニア議会の決定で2016年まで稼働が延長された。その後、2016年に追加決定がさらに採られて、2026年まで稼働延長となった。科学者たちによると、同発電所は常に事故の原因となり得る危険性を孕んでいる。トルコ原子力エネルギー協会は、原子力事故が発生した場合に放出されうる放射線量レベルの増加を把握し、必要な措置を講じるために、当該地域に14個の放射線早期警告システムネットを設置している。

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(翻訳者:新井慧)
(記事ID:48309)