トルコ・カタール軍の共同任務を行う予定のハリド・ビン・ヴェリド(ハーリド・イブン・アル・ワーリド)基地が開業式によって開設された。アカル国防大臣は、トルコはカタールが多難な暗い日々にあっても友邦であると明言した。
トルコ・カタール両軍の部隊が任務を遂行する予定である、カタール・トルコ合同統合軍事司令本部が、フルシ・アカル国防大臣、ヤシャル・ギュレル参謀総長、及びカタールのハリド・ビン・ムハンマド・エル・アッティエ防衛大臣、そしてカタール側の参謀総長ガニム・ビン・シャヒン・エル・ガニム氏が参加する式典によって開設された。アカル大臣は、ギュレル参謀総長と、首都ドーハで建設が完了したハリド・ビン・ヴェリド基地を訪問した。アカル大臣は、カタールのハリド・ビン・ムハンマド・エル・アッティエ防衛大臣によって迎えられ、席に移動した後、式典が始まった。閲兵式の後、アカル大臣とギュレル参謀総長、そしてカタールのエル・アッティエ防衛大臣とガニム参謀総長はテープカットをし、カタール・トルコの共同統合軍事司令本部の開設を行なった。
■我々は困難な暗い時に友邦である
アカル大臣は、会議室においてトルコとカタールの関係者と一堂に会し、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領やトルコの人々からの挨拶を伝えてスピーチを始めた。アカル大臣は、両国間の友好関係に言及し、「我々は多難な暗い日々にこそ友邦である」と述べた。大臣は、プロジェクトが順調であることについて感謝の意を示し、無事にすばらしいかたちでの任務の成功を願うと話した。式典の後、アカル大臣とエル・アッティエ大臣の承認の下で協力プロトコルが署名された。本部の視察の後、アカル大臣は、カタールのエル・アッティエ防衛大臣と会談した。エルドアン大統領が11月に行なったカタール訪問において、「カタールの安全保障は我が国の防衛とは不可分のものである」という表現によって、軍事基地の名称はハリド・ビン・ヴェリド(ハーリド・イブン・アル・ワーリド)であると公表した。
■豆知識
ハリド・ビン・ヴェリド(ハーリド・イブン・アル・ワーリド)は、イスラームの歴史で初の、そして最も重要な司令官のうちの一人である。彼は、参戦した何十もの戦争において全く敗北せずにいた人物だ。
■ドーハにおいてリビア問題
カタールにおいて開催された第19回ドーハ・フォーラムの機会にこの国を訪問したチャヴシュオール外相とフルシ・アカル国防相は、リビア国民合意政府のファーイズ・サッラージュ執行評議会議長と会談を行った。会談において、トルコとリビアの間に署名された「海上管轄権の制限に関する合意」が取り上げられた。チャヴシュオール外相は、ツイッターにて発表した説明において、“我々は、東地中海における我が国の合法的な権益を、断固として守り続ける”と表明した。
■ロシアに対し、リビア問題やシリア問題についてのメッセージ
チャヴシュオール外相は、フォーラムにて行った談話では、「リビアやシリアといったこれらの国々は、トルコとロシアの間の競争の場では決してない。トルコとロシアには、同意できる点と同意できない点の両方があるが、ただし、トルコとロシアのこの2カ国で競合をしているとまでは言えない。いくつかの分野で我々は考えを同じくはしていない、しかし、シリアで持続可能な解決に達するよう取り組んでいる。」と述べた。ロシアは、リビアにおいて、シラージュ側と対立するハリファ・ハフタル側への援助を継続している。
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( 翻訳者:宮崎友裕 )
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