イスタンブルで地震、震度4.8
2020年01月11日付 Milliyet 紙

最新の情報によると、16時37分にマルマラ海を震源とするマグニチュード4.8の地震が発生した。カンディリ天文台は、当初シリヴリ沖で発生した地震のマグニチュードは4.7であると発表したが、その数分後に4.8に更新した。今回の地震はイスタンブルでも揺れが観測され、イスタンブル工科大学(İTÜ)のズィヤディン・チャクル教授は「今日発生した地震はこれまでの地震とは異なるため、注意が必要です」と呼びかけた。

最新のニュースによると、16時37分にマルマラ海のシリヴリ沖を震源地とするマグニチュード4.8の地震が観測された。今回の地震は深さ7.09キロメートルで発生し、イスタンブル各地で揺れが観測された。

地震発生後に発表を行ったコジャエリ大学のシェリフ・バルシュ教員は、「(今回の地震は)余震と通常の地震であると考えられます。以前発生したマグニチュード5.7の地震の余震のようにも感じられます」と発言した。

■ズィヤディン・チャクルİTÜ教授の発表

「今日発生した地震はこれまでのものと同じではありません。したがって注意が必要です。今回の地震は重大な警告であり、大地震の予兆である可能性があります。今回の地震は大きな地震断層上で発生しています。(大地震に備えた)予防策を講じる必要があり、非常に深刻な災害を招く可能性があります。」

■ジェンク・ヤルトゥラクİTÜ教授の発表

「今回地震が発生した断層は、比較的小さな地震を発生させる断層です。私たちはまだ、地震への備えとして古いシナリオで行動しようとしています。このシナリオでは、ファティフからブユクチェクメジェまでの広範囲にわたって被害が発生すると考えられています。しかし、これは正しくありません。」

■ハルク・エイドアンイスタンブル技術大学教授の発表

「今日、みなさんご存知のように地震の嵐が始まりました。北マルマラ断層がシャルキョイ方面へ伸びる、海岸近くの大きなマルマラ断層からすぐの場所でしたが、私が今朝確認した段階ですでに50回近く小さな地震が発生していました。この一連の小さな連続した地震は、ほとんど揺れを感じない程度のものです。」
「私は今回の地震に関して、今後どのような進展があるか調査しています。ソーシャルメディアでも『内務省災害緊急事態対策庁(AFAD)とカンディリ天文台の動向を注視します』と書きました。ソーシャルメディアでは地震の嵐の写真も掲載しました。少し前にこの地震に関して調査を進めていました。私がまず念頭に置いたのは、今回の地震の嵐の中に大きな地震は発生していたかどうかです。今回の地震は、2019年9月26日に発生したマグニチュード5.7の地震のすぐ近くで発生していることが判明しました。現在、今回の地震のマグニチュードは4.5から4.7と推定されています。」
「今回の地震は、9月26日の地震が発生した場所で起きています。そして、現在もなお断層には移動の傾向が見られます。また、昨年の出版物でも述べられたように、中央マルマラ断層は島々とシリヴリで囲まれた場所の端に位置しているのです。」

■ユルドゥルム・ギュンギョルイスタンブル大学助教授の発表

「今回の地震を受けて、今後大地震が起こる可能性があるとは言い切れません。マルマラとイスタンブルの市民は、こうした情報を信じるべきではありません。私も順次新しい情報を入手しています。私たちは何をすべきでしょうか?まずは落ち着いて行動しましょう。今後大きな地震が発生するでしょうか?それは誰にもわかりません。パニックに陥って通りに人々が溢れかえるような事態にはならないようにしましょう。マグニチュード4.7は、大地震ではありません。私は常にこう言っています。あなたの家が無傷であるなら、この地震を恐れることはありません。」

■オカン・チュイシュズİTÜ教授の発表

「今回の地震は、マルマラ海の主要な断層として知られている北アナトリア断層上で発生したものです。近年このような地震が頻発しており、私たちを非常に不安にさせています。この一連の地震は重要であり、注意深く追跡する必要があります。もう少し情報を明確にしなければなりません。」
「われわれが大地震の発生を予想している支流では、この断層が地震を引き起こす潜在的可能性を有していることを示しています。これは重要な観点です。しかし、今日明日に地震が発生するという意味ではありません。現在発生している地震についても、少し時間を置いた後、この地震がどういうものであったのか判明した後に新たにいくつか提言することが可能となるでしょう。」

■マルマラ海はゆりかごのように

マルマラ海では、昨夜から現在までにマグニチュード3を超える地震が多く発生している。16時30分以降の過去9時間以内で、マグニチュード1.1から3の地震が35回観測された。
内務省災害緊急事態対策庁(AFAD)の地震対策本部が出した発表によると、一連の地震の発端はテキルダーのシャルキョイ沖で6時28分に発生したマグニチュード1.6の地震であったという。
この地震の後、15時26分までシャルキョイやマルマラエレリシ、シュレイマンパシャ沖でマグニチュード1.1から3の地震が35回観測された。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:48409 )