トルコの人々が見せたフォルーグ・ファッロフザードの詩への好反応
2019年12月09日付 Hamshahri 紙
ペルシア語翻訳家マクブーレ・アラス・エイワーズィ氏は、トルコ国内でのフォルーグ・ファッロフザード【訳注:1936-1967 イランを代表する現代詩人】の詩への興味に関して述べた。「わたしの手で翻訳されたフォルーグの選詩集は第12刷、全集は第3刷も重版されました。」
IBNA【訳注:イラン書籍通信】によると、マクブーレ・アラス・エイワーズィ氏は対談の中でペルシア語、およびペルシア文学に精通した経緯について触れ、こう語った。「私はアンカラ大学のトルコ文学修士課程で、オスマン帝国時代のトルコ文学について研究していました。その際、アラビア文字を習得し、より多くの単語を知るためペルシア文学の勉強を始めました。その後、イラン領事館におけるペルシア語のクラスに参加し、まさに同様の理由でイランへの一か月ほどの旅行もし、エスファハーン大学文学部に短期間在籍しました。」彼女はこう続けた。「ペルシア語を習得したことで、この分野で活動しよう、そしてペルシア語やペルシア文学関係者のために翻訳をしよう、と決めました。そのために、フォルーグ・ファッロフザード選集をジャン出版社で翻訳しました。この詩集への反響は類を見ないほどであり、直ちに12刷目になりました。」
同氏は自身の手掛けた翻訳について説明し、「フォルーグの詩の次はサーデグ・ヘダーヤト【訳注:1903-1951 現代イランを代表する小説家】の『盲目の梟』に着手し、翻訳しました。その次は、ゴリー・タラギー【1939-パリ在住の女性小説家】の『冬眠』の番でした。」と述べた。また、フォルーグ全詩集について触れ、「ペルシア文学における著名な何冊かの本の翻訳と出版ののち、トルコでオルハン・パムク【1952- トルコの現代小説家。2006年ノーベル文学賞受賞。】の本を出版したヤピ・クレディ出版社から私にフォルーグ全詩集の翻訳の依頼がきました。」と話した。
彼女はさらにこう続けた。「完全で、規制の入っていない本を手に入れるため、イランにいる夫の友人たちに頼んで、パフラヴィー時代に出版された本を手に入れました。それから夫に手伝ってもらいながらフォルーグの5冊の詩集をすべて翻訳しました。この全集の翻訳本は、前回のフォルーグの先週の翻訳本と同様好評で、6か月の間に3回重版されました。この好反応により、私はトルコの人々はフォルーグの詩と相性がよく、彼女に多大な興味を抱いているのだということがわかったのです。」
同氏は自身の最新の翻訳作業に関してこう述べた。「トルコの人々がフォルーグの作品に対して示した好反応があり、そして時を置かずフォルーグの本が出版されたので、次はフォルーグ・ファッロフザードの生涯についてイランのドキュメンタリー映画監督ナーセル・サッファーリヤーンが綴った本『大地の詞』を、友人の一人と共同で同上の出版社の依頼で翻訳しました。これも同様にトルコで出版されることになります。」
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( 翻訳者:KN )
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