NATO事務総長「トルコ抜きNATOは考えられない」
2020年01月23日付 Milliyet 紙


イェンス・ストルテンベルグNATO事務総長はスイスのダボス地方で行われた第50回世界経済フォーラムで「NATOの未来」という題目のセッションで話した。

メブリュト・チャヴシュオール外務大臣も出席したセッションでトルコのS-400対空システムの導入やNATOのサイバー攻撃の脅威に対しての準備といった話題に触れられた。

■「問題の解決のためにすべての準備ができている」

ストルテンベルグ事務総長はトルコのF-35戦闘機とS-400システムの導入に関する懸念に関する調査グループの結成の提案に関して、自身がレジェプ・タイイプ・エルドアン共和国大統領、ドナルド・トランプ米大統領とメブリュト・チャヴシュオール外務大臣とともにこの件に関する会談をそれぞれ行ったことを思い出させた。

ストルテンベルグ事務総長は「我々はこの件を解決するためにできるすべてのことを行う準備はできている。」と述べた。

■「トルコは大変重要なNATOメンバーである。」

S-400の件がNATOに関係する解決されるべき問題の一つであり続けることを指摘したストルテンベルグ事務総長は「しかしトルコは多くの理由によって大変重要なNATO加盟国である。NATOの使命や作戦に貢献しているトルコは、またISに関して得た成功でも大きな役割を果たした。」と話した。

ストルテンベルグ事務総長はISとの戦いにおいてイラクとシリアの隣国であるトルコのインフラと基地が使用されたことに触れながら、「我々がトルコがNATOメンバーである事の重要性を理解する必要がある。」と表現した。

■サイバー攻撃は第五条を発動させうる

現在の技術発展が戦争の性質を全体としてどのように変えたかを理解することは困難であると述べたストルテンベルグ事務総長は、この件に関してNATOが高度技術へと莫大な投資をしたことを強調した。

ストルテンベルグ事務総長は同盟が特にサイバー防衛に大きな重要性を与えることを指摘しつつ、サイバー攻撃が同盟国に集団防衛を認める第五条を発動させうることを述べた。

NATOがサイバー対策の分野で自身を成長させることを継続していくことを強調したストルテンベルグは事務総長ISとの戦いでもサイバー防衛が重要な役割を果たしたことを述べた。

ストルテンベルグ事務総長は安全保障の命題が予見されていなかった時代に70年間平和を維持しているNATOがより重要になることを述べた。

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( 翻訳者:村田七海 )
( 記事ID:48461 )