白物家電業界、好調
2020年01月29日付 Radikal 紙


トルコの白物家電業界連盟(Türkbesd)のデータによると、輸出と国内の売上数の合計が去年を2%、生産数は1%を下回った。

同連盟のジャン・ディンチェル代表は、2019年の業績に関して記者会見を行い、2019年の上半期において特別付加価値税(ÖTV)の撤廃、下半期の経済の回復の傾向、企業のキャンペーンと強い輸出への支援のおかげで、合計の売上台数は去年に比べて2%下回りながらも、50万個を達成したと論評した。

ディンチェル代表は、トルコが2019年の第3四半期に成長の傾向へと向かっていると述べ、業種別の比較をしながら次のように述べた。

「住宅業界は、低金利と長期の貸し付け支援のおかげで、昨年は約1.9%を下回る結果となった。白物家電業界はというと、輸出の支援により同じような増加率を遂げた。産業生産部門では、昨年下半期に耐久消費財業界で発生した劇的な下落はTürkbesdの会員である企業では見られなかった。耐久消費財業界の傾向と比べると、良いパフォーマンスが見せられた。」

ディンチェル代表は記者会見で白物家電業界に関係する情報をこう述べた。

「業界は、直接的に6万、間接的に60万人の雇用を確保しており、2億8千万個の製品の生産と、2億2千万個の製品の輸出により、トルコの経済成長において他業種を寄せ付けない強い位置にある。テクノロジーを重視した生産に重きを置いて、グローバルな市場において重要な位置を高めた。我が国は、7%の生産規模で中国に次ぐ世界最大の白物家電生産の基地の立場にある。生産の75%以上を輸出している業界は、研究開発投資、税の簡素化をはじめとする国の支援を必要としている。トルコの白物家電業界は2002年以降に4倍成長した。輸出は同時期に5倍増えた。輸出の継続ために研究開発とデジタル化へ投資しつつ、競争力を保つことが必要だ。」

Türkbesdのイフサン・カラ副代表は、記者会見でフランチャイズ・システムの支援の必要性について述べた。

「トルコの白物家電業界の根幹をフランチャイズ組織が担っている。世界の他のどの国にも存在しない唯一無二のフランチャイズ・システムは、業界の最も重要なアドバンテージとしてある。白物家電業界が1万5000以上の販売店を含むとても大きなエコシステム持っている。このシステムが十分に機能し、非常に価値あるフランチャイズ・システムが存続できるよう、KOSGEBクレジットのような無金利、もしくは低金利のクレジットの可能性を担保しつつ、業界への参入コストを少なくし、ショッピングモールの賃料に改善を行い、エネルギーのコストを下げるような支援を必要としている。」

Türkbesdの経営委員会メンバーのメフメト・ヤブズ氏は、白物家電の主材料である平鋼の値段がインフレーションの影響を受けないようにする必要があると強調した。

「白物家電の材料である平鋼は、生産コストで重要度な位置を占めており、保護的輸入税は我々のコストを増やし、輸出を弱めている。例えば、トルコのライバルであるポーランドは平鋼をより安く確保している。

我が国の経済に対してより多くの貢献ができるよう、この分野で調整の必要がある。高いテクノロジー製品を輸出し我が国の経済にとって付加価値を生み出す白物家電業界が競争力を維持するには、材料を国際的な価格帯で確保することが必要である。」

Türkbesdの経営会議メンバーのファティフ・オズカドゥ氏は、2021年の5月に開始するヨーロッパ連合のエネルギー効率化の運用に注目し次のように話した。

「産業大臣とヨーロッパ連合が新たなエネルギー効率化への移行に関して作業している。私たちの業界はヨーロッパ連合と同時並行で移行のための必要な準備をしている。効率的なエネルギー利用の分野で優位性を今一度示して、この件に関する重要なイニシアチブが訴えられた。」

「この運用に伴い、私たちの家庭で40パーセントに及ぶエネルギー節約をおこない、エネルギー効率の良い製品の使用を開始するだろう。」

「2030年までに、電気料金の推計上昇を念頭において、住宅での電気料金で230億トルコリラの節約を行い、また14万トンの二酸化炭素排出係数の削減に貢献していくつもりである。」 

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( 翻訳者:西田 萌 )
( 記事ID:48490 )