4280億ドルをかけて進められている、アメリカで最も高価な武器システムの製作プロジェクトの年次テスト報告が本日公開される。同報告によると、安全面ならびに戦闘に関する一つ目のカテゴリーに問題が13個浮上したとのことだ。
11月までに、戦闘機においてソフトウェアの問題が873個明らかになった。2018年9月の時点では、この数は917だったと公表されている。
同レポートでは、昨年判明したサイバーセキュリティ面での脆弱性が除去されたにもかかわらず、新たに明らかになった「深刻な」問題を解決する必要があるということが強調されている。また同レポートは、信頼性、戦闘機の開発、メンテナンスシステムの問題にも言及している。
■兵器の問題
F-35型の戦闘機3機にも、25ミリメートルの兵器が使用されている。米軍艦隊・海兵隊が使用する戦闘機に兵器が搭載され、専門家によると命中率は許容範囲にあるということだ。
しかし、空軍が使用している機体では兵器は機内に格納されている。ペンタゴンの専門家による試験では、ミサイルが装填される弾倉が必要な基準を満たしておらず、弾道のずれにより兵器の発射時の命中率が基準値以下という結果になった。
専門家は、弾倉にヒビが入ってしまうために空軍の兵器の使用量が制限されると述べた。報告によると、兵器の開発に関していくつかの変更がなされた一方、それらはまだテストされていないということだ。
トルコはF-35システムを100台導入する予定だが、現在ストップされている。3月以降、トルコは同システムの製造から除外されることが発表されている。3月以降、トルコでF-35システムの部品を製造している業者は生産を終了する。トルコは、戦闘機のコックピットの指示器や着陸用の機器など数百の部品を製造していた。
元記事:BBCトルコ
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( 翻訳者:神谷亮平 )
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