ヴァンで2度の雪崩ー死亡33人
2020年02月05日付 Cumhuriyet 紙


ヴァン-バフチェサライ道の33キロメートル地点で、一台のミニバスと作業機械が雪崩に巻き込まれ、5人が亡くなった。この雪崩事故で、 雪の下にいた2人を捜索していた作業員の上に雪崩が生じた。災害緊急時対策庁(AFAD)は、ヴァン県のバフチェサライとチャタク郡の間にある一帯で発生した二回目の雪崩で命を落とした人々の数は33人に上ったと伝えた。

昨夜17:00時頃に発生した雪崩に巻き込まれたミニバスから5人の遺体が発見され、6人は無事に救出された。ミニバスに二人が取り残されていると判断され、朝方から救出作業が継続している中で第二の雪崩が発生した。

第二の雪崩事故では救出作業を続けていた隊員たちは、車両と共に雪の下に取り残された。この雪崩の悲劇では、何名かの救出作業員たちと一帯へ救出に向かった市民らが自力で脱出する一方で、捜索・救出作業は徹底的に行われていると伝えられた。AFAD、国民医療救助隊(UMKE)、郡警察捜索救出部隊(JAK)に加えて周辺の村々からの住民も参加した。

■23人が死亡

ヴァン県知事・ヴァン広域市市長代理メフメト・エミン・ビルメズ氏は、バフチェサライ郡で雪崩の下敷きとなった隊員のうち25人が救出されて病院に搬送されたと述べた。ビルメズ知事は、更に後に発表を行い、8人の郡警察、3人の警備員、3人の消防隊員と9人の地元住民の計23人が命を落としたと話した。

■AFADの発表:33人が命を落とし、53人が負傷

AFADは、ヴァン県のバフチェサライ郡の二度目となる雪崩事故の発生現場で警備の任務にあたっていた33人が命を落としたと伝えた。

AFADは、ヴァンのバフチェサライ郡とチャタク郡の間で二度にわたり発生した雪崩で、現場で犠牲となった警備関係の任務にあたっていた人員も含む計33人が命を落とし、53人が負傷したと発表した。

発表では、AFADのヴァン県局長と隊長が病院で治療を受けているという情報が伝えられ、「事故の対応のために地域のAFAD県局から67人の捜索救助のエキスパートが11台の車両とともに現場に送り込まれた。また75人のJAK、10人編成のAFADの捜索救出メンバー、2台の車両が、アンカラから軍用機によって地域に派遣されている」という表現が用いられた。

また、通信を滞りなく行うために、現場には一つの移動型通信基地局が設置され、3つの移動型通信基地局が地域に向け出発したとし、一台のAFAD移動式コーディネーション・センターもエラズーから地域に送られたと述べられた。

■発表

「トルコ赤新月社は、350人分の軍用食を地域に輸送した。AFADイズミル、ブルサ、サムスンの捜索救出チームは当地の要請に応じるように警戒態勢に移行した。事件への対応のために、地域にはシュルナク県の消防部隊の4名を含む計156人の捜索救出人員と18台の車両が派遣された。また28台の救急車と10人のUMKEの隊員が派遣された。AFAD県局職員が任務の際に雪崩に巻き込まれたために、ヴァン県災害緊急時対策センターと共同するため、AFADムシュ県局長と隊員をヴァンに派遣した。」

■降雪は続く

気象庁総局は、悲劇が発生したヴァンのバフチェサライ郡では、今晩、中規模、時に弱い降雪が続くと発表した。発表では、「明日は一帯での降雪は見込まれておらず、金曜日に降り始める降雪は、午後以降にその影響を強め、日曜の朝方にまで強風とともに吹雪の形で激しく降り続けると見込まれる」と伝えられた。

■AFAD県局長が病院に搬送

ヴァンのバフチェサライ郡で雪崩の下敷きとなったAFADヴァン県局長のオスマン・ウチャル氏は、救出されて病院に搬送された。

■ソイル内務大臣が雪崩の発生地域に

AFAD庁長とともにエラズー県から飛行機に搭乗してヴァンにやってきたソイル内務大臣は、ヘリコプターに搭乗してヴァンのフェリト・メレン空港から雪崩事故が発生した地域へ移動した。

ソイル内務大臣と同行者を輸送したヘリコプターは、雪崩が発生した地域から20㎞の距離にあるチャタク県に属するカヤボアズ郡警察駐屯司令部の滑走路に着陸した。ソイル大臣は、それから陸路で雪崩の現場に向かった。

■63人が救出

ソイル内務大臣は、捜索救出作業を行っていた隊員の上に雪崩が発生した一帯で現場視察を行った。ソイル大臣は、発表を行い、一帯では各種の作業が集中して継続していると話した。「郡警察、UMKE、AFAD、消防隊、捜索救出部隊員たちから、親愛なる63人がここから救出されて、病院に搬送された」と語るソイル大臣は、以下のように語った。

「一人の郡警察の下士官、10人の軍曹が犠牲となりました。一人のトゥルクセルの従業員、3人の消防隊員、二人の高速道路の従業員、二人の市民をはじめとする合計24名がここから病院へ死亡が確認された状態で搬送されました。二人がまだ取り残されていると判断しています。作業機械の下に巻き込まれてしまったようです、友人たちが救出しようとしましたが、助けることができませんでした。そこには他の作業機械が引き下ろされる必要があります。それでもまた雪崩のリスクが存在します。天候は悪化しています。状況判断を行い、撤退することを考えています。明日の朝には再び検討を行い、事件現場にいることでしょう。天候が良ければ救出に尽力します。」

■各種の救出作業が中断

ソイル内務大臣は、ヴァン県で雪崩が生じた一帯における救出作業が、新たな雪崩の危険性を受けて中断され、雪崩の下に取り残されたと考えられる3人の捜索・救出作業が明日の朝に継続されると発表した。

■国防省はヴァン県に飛行機を派遣

国防省(MSB)は、ヴァン県で発生した雪崩で悲劇が発生したためにトルコ国軍(TSK)に属する一機の飛行機が、捜索・救出部隊隊員たちを一帯に派遣するための任務を課せられたと伝えた。

■エルドアンの諮問役も救出

一帯の調査に派遣されたバフチェサライ郡出身の大統領筆頭諮問官で公正発展党(AKP)の前ヴァン郡選出国会議員であるギュルシェン・オルハン氏も、雪崩の下敷きになりながらも負傷者として救出されたと伝えられた。すぐにチャタン国立病院に搬送されたオルハン氏に対して最初の処置が施されたと伝えられた。

■エルドアン大統領は、ソイル大臣から説明

レジェップ・タイイプ・エルドアン大統領は、電話で話したソイル内務大臣からバフチェサライにおける雪崩の発生と捜索救出作業に関し説明を受けた。

■5人が死亡

ヴァン-バフチェサライ自動車専用道路の33キロメートル地点で昨日一台のミニバスの上に雪崩が落下した。救出活動によって7人が救出されたが、5人が遺体となっ て発見された。気象庁から行われた発表では、東アナトリアの東部と黒海地方東部の標高の高い一帯で垂直な斜面を有して、雪が沢山積もる一帯で雪崩の危険性があると伝えられた。

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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:48517 )