注目されていたエルドアン大統領とプーチン大統領の会談が、昨日ついに実現した。エルドアン大統領はこの会談で、イドリブにおける政権側の勢力が抑制されなければならいと強く主張し、イドリブでの解決策はソチ協定が完全に適用されたことによって実現されたと発表した。
レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、昨夜ロシアのウラディミール・プーチン大統領と電話会談を行った。通信省によって公表された内容によると、この会談ではエルドアン大統領が体制側のイドリブでの勢力を抑制し、人道危機をやめさせなければならないと強く主張するとともに、イドリブでの解決策はソチ協定が完全に適用されたことによって実現されたと述べたという。両首脳は完全な合意のもとであると述べられた今回の会談では、リビアでの動向についても議論された。
■「これはわれわれの間では決定的だ」
エルドアン大統領は会談前に行った会見でもイドリブの件に言及した。金曜礼拝をウシュクダルの聖アリ・モスクで行ったエルドアン大統領は、モスクの出口で記者らの質問に答えた。同大統領は、イドリブでの停戦に向けた取り組みに関し、以下のように述べた。「メルケル首相やマクロン首相、プーチン大統領らとともに行った会談は、イドリブでの停戦を決定的なものにするためこのようなメンバーで行った。この招集に対し、期待される答えが出るとは言えない。イスタンブルでの提案に関しても、プーチン大統領は求められた回答を彼らに述べることはなかった。プーチン大統領と私は電話会談を予定している。」
「イドリブでのすべての動向は、頭から爪先まですべて検討するつもりだが、お分かりの通りこれは非常に厳しいもので、現時点でこれを私は戦争ということができる状態だが、今後も継続していくつもりだ」と述べたエルドアン大統領は、さらに以下のように続けた。「トルコでの殉教者2名出たこと、そして一部の車両や機材が破壊されたことがわかっており、これらが問題となっている。しかしそれ以上に、150名の体制側の構成員が犠牲となった。戦車12台、装甲車両が3台、弾砲が14台、そしてピックアップトラック2台が破壊された。そして今、該当地域での戦闘は依然として決定的かつ継続中である。体制側がイドリブ市民に対する迫害を止めない限り、われわれが該当地域から撤退することは考えられない。停戦は、この方法でしかなしえないのだ。安全地帯では新たな取り組みが開始され、25~30平方メートルのレンガ倉庫を建設する予定だ。こうした活動は今後も継続していく。」
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( 翻訳者:指宿美穂 )
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