トルコ・イラン国境で起こった地震は、ヴァン県バシュカレ郡郊外にあるオズプナル、ギュヴェンディキ、カシュコル、ゲレンレルで倒壊と被害をもたらした。この地震で9名の命が失われた。
イランのトルコ国境にある西アーザルバーイジャーン州で朝、地震が発生した。テヘラン大学地震学センターの発表によると、マグニチュード5.7の地震が深さ6kmで発生したという。
イラン緊急支援委員会のモジタバ・ハリディ報道官は、国営メディアで会見を行い、この地震によって25人が負傷したと述べた。
西アーザルバーイジャーン州のムハンマド・マフディー・シャフリヤール知事は、負傷者の1人は重体で、捜索救助チームが地震の起きた地域に向かったことを明らかにした。
イラン国営メディアによると、この地震で43の村で家屋への被害が見られたと言う。
■ヴァンで9人死亡
地震はヴァンとその周辺でも感じられ、バシュカレ郡郊外にあるオズプナル、ギュヴェンディキ、カシュコル、ゲレンレルで家屋倒壊や被害をもたらした。地震の後、この地域へ救助隊が派遣された。
ファフレッティン・コジャ保健大臣は、トルコ・イラン国境での地震で9人が死亡、37人が負傷し、そのうち9人が重体だと発表した。
コジャ大臣は、トルコ・イラン国境で発生した地震に関連してツイッターで発言した。
コジャ大臣は、地震はヴァン県バシュカレ郡にも影響をもたらしたと述べ、「市民9人が死亡し、37人が負傷した。救急車25台、救急ヘリ1機、国民医療救助隊(UMKE)13台が即座に現場に向かった。重体の9人とその他のけが人のためにあらゆる努力をする」とツイートした。
コジャ大臣は、他の負傷者に生命の危険はないと強調し、亡くなった方々の冥福と負傷者の一刻も早い回復を祈った。
■エルドアン大統領に報告
レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、イラン西部で発生しヴァンでも感じられた地震に関してスレイマン・ソイル内相と電話で会談した。
通信庁からの発表によると、エルドアン大統領は、地震で影響を受けた地域と捜索救助活動について報告を受けたという。
■「がれきの下敷きになった人はいない」
ヴァン県副知事兼ヴァン広域市副市長のメフメト・エミン・ビルメズ氏は、県軍警察司令官ユクセル・イイト大将と地震によって被害を受けたイラン国境地域を調査した。
ビルメズ副知事は調査に関する報告を受け、この地震で被害を受けた村々で一部の建物が倒壊したことを明らかにし、「今のところこれらの村でがれきの下敷きになった人は見つかっていない」と述べた。
ビルメズ副知事は、この地域の市民が畜産業を営んでおり、このため畜舎が壊れてしまったと述べ、被害の確認を進めると述べた。
■トルコ・イラン国境で余震24回
イランの都市フボイ周辺で発生し、ヴァンでも感じられた地震のあと、この地域で24回の余震が発生した。このうち2回は、マグニチュード4以上だった。
災害緊急時対策庁(AFAD) の発表によると、フボイ近辺のトルコ国境に近い地域で朝8時53分にマグニチュード5.9の地震が観測された。
この地震はヴァン県バシュカレ郡とサライ郡でも感じられたことが強調され、以下の情報が発表された。
「地震の後、マグニチュード4以上の2回を含む計24回の余震が発生した。AFADからの13の捜索救助隊とともにバシュカレ郡軍警察、救急・UMKEチーム112人が現場へ派遣された。情報によると、がれきの下に取り残された市民はいないため、捜索救助活動は終了したという。必要に応じて活用されるため、第1段階として16.5平方メートルのテント1160個、28平方メートルのテント120個、ブランケット6,120枚、ベッド616台、ヒーター1,000個が現地に送られた。」
発表では、地震が起きた地域の住民に対し、被害を受けた建物に決して入らないよう警告されたと述べられた。
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( 翻訳者:永山明子 )
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