アサド政府軍、イドリブで再び学校攻撃、4人死亡
2020年02月25日付 Yeni Safak 紙
バッシャール・アサド体制派がイドリブ県中心部の住宅街に対して行った攻撃で4つの学校がクラスター爆弾の標的となり、教師二人、生徒一人を含む4人の市民が犠牲になった。
アサド体制軍とイランの後ろ盾を経た外国テロリスト集団によって構成された政府軍は、イドリブ県中心部に対して地上から攻撃を仕掛けた。
攻撃では4つの学校が爆撃の標的になった。
シリア民間防衛隊(ホワイト・ヘルメット)の関係者からの情報によると、攻撃で教師二人と生徒一人を含む4人の市民がなくなった。
イドリブ県でロシアとアサド体制の通信を盗聴し爆撃する場所を市民に知らせている。
シリアのイドリブで、6年間ロシアと体制側の通信を聞いている43歳のエブ・オメルは、空爆する場所を事前に知り、通信で穏健な反体制派や市民に警告している。
イドリブの学校のうち一校の中庭の地面に残された血痕と地対地で発射されたクラスター爆弾が爆発した後、コンクリートに散乱したカプセルが注目を集めた。
軍事的反体制派の航空管制施設によると、ロシアの戦闘機も同日中イドリブ市内に爆撃した。
アサド体制派とロシアのこの攻撃において合計12名の市民が負傷した。
イドリブで100万以上のシリア人が家を追われた。
シリアのイドリブ市内で体制派の頻繁な攻撃により、2019年12月1日から今まで120万人が家を追われた。
アスタナ議定書とソチ協定に違反する
シリアの北西に位置するイドリブは、ほぼ内戦の当初から今まで反体制派や体制と対立する武装グループの要塞という特徴を有している。国内避難民によって人口が400万人に上ったイドリブの中心部は、2015年に反体制派の支配下に置かれた。イドリブは、体制派が最も重点的に標的としている地域の筆頭である。
トルコはロシアとイランが参加した2017年5月4日〜5日のアスタナ会議においてイドリブとその周辺県(ラタキア、ハマー、アレッポ県)の幾つかの地域、フムス県の北部、首都ダマスカスに位置する東グータと南部(ダルアー、クネイトラ県)をはじめとする4つの「緊張緩和地域」が設定された。しかし、体制派とイランの支援を受けるテロリストたちは、停戦宣言によって状況の安定化が決定された4つの地域のうち3つを、ロシアの航空支援によって支配下に置き、攻撃をイドリブに集中させた。
ソチ協定から現在まで体制派と支援者たちのイドリブに対する攻撃において、1800人以上の市民が犠牲となった。2019年1月から現在までにシリアートルコ国境付近に移動してきた人々の人数は 79万4千人に達した。
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( 翻訳者:西山みなみ )
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