ニューヨークタイムス紙、なぜトルコの写真?ー米、欧州からの渡航禁止の報
2020年03月12日付 Milliyet 紙

最新のニュースによると、ドナルド・トランプ米大統領は、欧州から訪米するすべての渡航が3月13日金曜日の夜から30日間にわたって一時的に休止されると述べた。ニューヨークタイムズ紙がこのニュースをトルコの写真を介して報じたことは物議を醸した。ムスタファ・ヴァランク産業技術大臣は、報道方法に反発を示し、「コロナウイルスと同様に、こうしたものの見方も隔離するべきである」と語った。

ドナルド・トランプ米大統領は、金曜(3/13)夜からイギリス以外の欧州からのすべての渡航を30日間にわたって停止すると明らかにした。トランプ大統領は、新型コロナウイルス(COVID-19)の流行に対する予防策に関して、大統領執務室から発表を行い、アメリカ全土に向け声を発した。トランプ大統領は「EUは必要な予防策を取る点で失敗した」と述べ、これらの国々からアメリカにやってくる人々がウイルスを運び込んでいると指摘した。トランプ大統領は、公衆衛生学者らと話し合ったのち、アメリカ国民の健康を守るために「強力かつ必要な」予防策をとると強調し、 「新たな感染者が我が国に入り込むことを防ぐために、3月13日(金)の夜から、欧州からアメリカへのすべての渡航を一時停止する。この制限は、当地の状況によって調整される。適切な検査観察を通過したアメリカ国民らは例外となる」と語った。

■スキャンダル

アメリカがフライトを禁止した国々の中にトルコは入っていなかったものの、ニューヨークタイムズ紙のインターネットサイトはこのニュースをトルコの写真を通じて報じた。

■こうしたものの見方の隔離が必要

ムスタファ・ヴァランク産業技術大臣はSNSアカウントで次のように語った。「このウイルスは中国で発生し、ヨーロッパから世界に広まった。アメリカはウイルスを防ぐために欧州からのフライトを禁止した。西側メディアは、このニュースを渡航禁止リストにさえ入っていないトルコの写真を通じて報道した。コロナウイルスと同様に、こうしたものの見方も隔離されるべきである。」

■コロナウイルス感染者が1300人を超えた

アメリカで影響を及ぼしているCOVID-19の流行によって、昨日3月11日、首都ワシントンD.C.で「緊急事態宣言」が出された。同国内で現在までCOVID-19に感染した人数は1300を超え、ウイルスによる死者は38名に増加した。

世界保健機関は、昨日3月11日、新型コロナウイルスがパンデミックに当たりうると明らかにした。世界保健機関のテドロス・アダノム・ゲブレイェソス事務局長は、ここ2週間以内で中国以外のCOVID-19感染者数が13倍、影響を受けた国の数が3倍に増えたと発表し、COVID-19に対して地域、集団を超え、世界中を巻き込む流行を意味する「パンデミック」であるとの決定を明らかにした。

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( 翻訳者:齋藤楓 )
( 記事ID:48658 )