トルコ・ロシア共同監視へ―イドリブ
2020年03月13日付 Cumhuriyet 紙


AKP(公正発展党)党首のレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領と、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領との間で成立した合意に沿い、イドリブで予定されるロシア・トルコ共同巡回の初回実施日が明らかになった。フルスィ・アカル大臣は、初回の巡回が3月15日に行われると述べた。

フルスィ・アカル国防大臣は、AKP党首を務めるレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領と、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領との間で2020年3月5日に成立した合意の枠組みで行われた代表団の会談後、声明を発表した。アカル大臣は、「トルコ・ロシアの軍事代表団の間で4日に渡り国防省において続けられた協議が完了した。用意された文書が両国によって調印され、発効した。初回の巡回実施は3月15日に幹線道路M4号上で実現する予定だ」と述べた。

■「我々の望みは、停戦を恒久的なものにすることだ」

アカル大臣は、会談において、要求と要望を、合意に即した形で議題としたして、次のように述べた。
「相手国側も彼らの考えや要求を明らかにし、双方の合意点に至った。我々が準備した文書に先ほど両国が署名し、発効した。初めての実施は、3月15日、M4道路での共同巡回によってみられることになる。その後で、共同調整センターが立ち上げられ、そしてこのセンターとともに現地での活動が共同管理されていく。我が国のこの件に関する要求・要望は明確だ。簡潔明瞭である。我が国の大統領によって、何度も議題に取り上げられ、話し合われてきた。我々の望み、基本目標は、一刻も早く休戦を恒久的なものにすることだ。休戦が調印されたが、しかし、誰もの頭の中に問題が一つある。我が国の見解は恒久停戦だ。これに向けて我々に課された任務は、いかなるものであろうと全て実行してきたし、いまも継続している。相手国にも同じように行動することを期待していると伝えた。この件について、建設的なアプローチが取られていると考えている。」

■「移民の停止に関しては良い兆候がある」

アカル大臣は、休戦と合わせて、一刻も早い移民流入の沈静化を望んでおり、この件についても良い進展があると言及し、次のように述べた。

「私たちが望むのは、休戦と移民流入の沈静化だ。イドリブからの移民が止まっており、大変良い形跡、兆候がある。現地では、AFAD(災害緊急時対策庁)と赤新月社の両方が、レンガ造りの住宅を建設している。我が国は、同地での一時的な滞在・避難のため、シリアの兄弟たちに対して機会を提供している。この活動を継続していく。 この活動に関連して、我々はこれを実現させたとき、単に軍事的な活動のみならず、同時に非常に重要な人道活動を行なったことになるだろう。なぜなら、いま100万人を超える人々は、自分たちの住まいから、国土から、故国から追われた状態にある。これらの人々の80%を上回る人々は、女性と子供だ。この困難な土地と天候条件においても、これらの人々が生き延びることができるよう、単に軍事的な意味でなく、同時に人道的にも我々に課せられた任務を全うするために、本当に最大限努力している。我が国の全ての機関と一緒に、現地で活動を続けている。これを実現させたとき、我々の希望、願い、当然の期待、我が国の国境と国民の安全が確保されるだろう。この件において協力を続けていく。先に述べた合意文書は調印された、今後はこれが実施されていく。これが、我が国と国民へ、我々の地域へ、幸運をもたらすことを願う。」

日曜日に開始される巡回についての詳細を質問されると、アカル大臣は、技術的な話についての全てが協議され、そして決定に至ったと述べた。アカル大臣は、相互理解の協力関係にあると強調し、「我々が達した、この技術的、戦略的な詳細が採用されることにより、ここで健全な形で巡回が行われるだろう。この巡回は、現地の休戦の恒久化にあらゆる貢献をするだろう」と述べた。

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( 翻訳者:宮崎友裕 )
( 記事ID:48665 )