モロッコ:コロナ危機に伴い貧困世帯への資金援助を決定
2020年03月28日付 al-Quds al-Arabi 紙
■モロッコはコロナ危機を理由に数千の貧困世帯に資金援助を提供
【ラバト:本紙】
先週コロナウイルス拡散抑制のために「衛生緊急事態」が発令されて以降、モロッコの多くの人々が仕事を失った。それに伴い、モロッコ政府は国内の最貧困世帯に月ごとの直接援助を提供することを決定した。なお、最貧困層の多くはインフォーマル・セクターに従事している。
コロナ危機の影響への対応を目的とし様々な省庁から構成された経済監視委員会の決定によると、この補助金の交付は4月6日から始まり、3か月間続くという。
支援は2段階に分かれている。 第1段階は、貧困層のための医療制度(RAMED)に登録している人を対象とし、対象者は世帯人数に応じて月800〜1200ディルハム(81〜121ドル)の援助を受け取る。
また、経済財政省が金曜日(27日)の声明で明らかにしたところによると、一切の社会保障、あるいは雇用契約を結んでいないインフォーマル・セクター(非公式部門)の労働者に対する第2弾の直接援助があるという。
なお、声明ではこの措置の対象となる人数の推定への言及はなかったが、モムハンマド・ベンシャアブーン経済財政大臣は直近の会見で、この援助がおよそ400万世帯に利益をもたらすだろうと述べた。
(後略)
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( 翻訳者:塚本梨咲 )
( 記事ID:48730 )