新型コロナウィルス(COVID-19)対策のなかでイスタンブル、アンカラ、イズミルをはじめとする国内全土で「家にいよう、トルコ」と呼びかけられ、高い割合で遵守されたようだ。
国内全土で以前より65歳以上の国民を対象に行われている制限に加えて、2000年1月1日以降に生まれた人についての一時的な外出禁止措置が夜中以降運用に入り、その後街は静まり返った。首都アンカラではCOVID19対策範囲での注意の結果、ウルス広場での混雑は発生しなかった。歩道や車道の交通が先週と比べて静まり返っていた首都では、私用車と公共交通機関の運転手もマスクをかけた。公共交通車両を止めて検査を行なっていた警察は運転手に対し、マスクをしていない乗客を乗せないようにと注意を促していた。
新型コロナウィルス感染拡大対策のなかで大統領府が下した決定により、20歳以下および65歳以上の国民は外出しなかった。国民たちは「家にいよう」の呼びかけに応じ、週末のアンカラの普段は賑やかな大通りや通り、広場や公園といった場所での混雑は緩和された。
◼️イスタンブルの混雑する広場でも「静けさ」が支配
イスタンブルのヨーロッパ側とアジア側の広場、大通りや最も混雑する場所でも、COVID19との戦いのなかでの対策のために静けさが支配した。
ベイオールのタクスィムとイスティクラル大通りをはじめとしてカドゥキョイ、ウスキュダル、ベシクタシュ周辺の広場はもぬけの殻となった。ウスキュダル広場とカドゥキョイ広場では公共交通機関の地下鉄、マルマライ、フェリー、自動車を使う市民たちの移動による混雑が起きなかった一方で、警察官と市警察官は海岸や公園で散歩やスポーツを行なっていた市民たちに警告した。
週末には何百万もの人々が訪れ、商業や観光の中心である歴史的な半島においては、店舗の多くが閉じられ、外国人観光客も帰国したことで広場には鳩と猫たちだけがいた。イスタンブル県知事府の決定によって一時的に閉鎖されたエジプトバザールとグランドバザールの小売店が静けさに包まれるなか、歴史的市場の閉鎖に合わせて周辺の小売店もシャッターを下ろした。この間、イスタンブルで最も混雑している路線の一つであるエミニョニュ〜ウスキュダル間のフェリー便と、歴史的半島のトラム路線はわずかな乗客を乗せて運行を行った。週末の釣り竿を使っての釣りは禁止されているため、釣り人たちの人気スポットであるガラタ橋とエミニョニュも人気がなかった。週末の海岸沿いではスポーツやランニングを行うことが禁止されたことで、スィルケジと金角湾沿いにはだれも訪れなかった。
(後略)
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( 翻訳者:伊藤梓子 )
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