トルコ薬剤師協会(TEB)代表のエルドアン・チョラク氏は、イスタンブルとアンカラを含める31県で、先週の木曜日から薬局を経由してマスクを配布していると述べ、「今週末までにその他の県においてもマスクの問題がなくなるだろう」と語った。
トルコ薬剤師協会のチョラク会長は、デミロレン通信(DHA)の取材に対し、イスタンブルとアンカラに続き、ブルサ、コンヤ、アダナ、ガズィアンテプ、ジャンルウルファ、エスキシェヒル、カイセリ、バルケスィル、マルディン、ヴァン、テキルダー、マラティヤなど31の県で先週の木曜日から薬局経由でマスクを配布したことを発表した。
チョラク氏はアンカラにおいて今日まで合計2000の薬局へ約800万枚のマスクが配られ、イスタンブルの薬局はおよそ10日間に渡ってマスクの配布に奮闘していると語った。さらに、「10日間毎日、イスタンブルへ50万枚のマスクが配布され、その数は250万枚に達した。アンカラへは100万に近いマスクが届けられており、木曜日には31県に届いた。昨日からこれらの県においてマスクの心配はなく、SMS不織布マスクが放出されている状態だ。そのほかの県へも今日からマスクを送り始め、今週末までにそれらの県でもマスクの心配はなくなるだろう」と述べた。
■薬局での混雑が増えた
チョラク氏は31県のほとんどの薬局にマスクがあるとして、次のように説明した。
「しかしここで間違っていることがある。ある県で人々がマスクを使おうとすればするほどSMSマスクはなくなっていく。このことは薬局の混雑の原因となる。また人々は、これらの県で週末外出できないために、月曜日をチャンスと考えている。SMSが納品されていないにも関わらず、マスクを求めて薬局へ行く。コロナ流行初期のような薬局の混雑は緩和されたが、マスクによりこの混雑がひどくなっている。一つの薬局には500個のマスクが配布されており、私たちがこれを与えなければならない人の数は100人だ。しかし薬局には300、400、500人の人たちが来ている。」
■薬の需要は減少した
チョラク氏は、これまでのコロナウイルスの流行期間に、免疫システムを強くするビタミンの需要が最初の頃より少なくなったと述べ、次のように語った。「そのほかの薬に対する需要はコロナウィルス感染拡大の初期の頃に起きた。人々は薬局へ来ていたが、その後、3か月の対策が実施され始めると、65歳以上ならびに20歳以下の市民の外出禁止策が始まり、薬局での混雑が減った。しかしマスクによって薬局への人の出入りが激しくなった。そのほかの薬の需要は少し前にあったが、いまはない。科学者たちがメディアに出たことで、国民が薬やそのほかの製品にたいしより真剣に考えるようになった。」
■薬局で働く人々へ、保護装備の支援が必要
チョラク氏は、薬局で働く人々のコロナウィルス感染予防のために講じた必要対策について、「これは長期的な仕事になる。どれほど続くか正確なところは分からない。薬局で働く人々に、エプロンや作業着が要る。これについては保健省に期待している。薬局で働いている人たちに対し保護装備の支援を求めたい。薬局で働く人たちに対して一定期間を空けて検査をして欲しい。10日間に1回、チェックすることが効果的だ。これから公表される経済対策の中に、薬局で働く人たちも対象に含まれている必要がある」と述べた。
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( 翻訳者:西田 萌 )
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