アフマディーネジャード前政権時の大臣、ロウハーニー政権を批判「新型コロナウイルスへの初期段階での危機感不足」 4つの遅れを指摘
2020年04月22日付 Hamshahri 紙


 アフマディーネジャード前政権で経済財務大臣を務めたセイエド・シャムセッディーン・ホセイニー氏はロウハーニー政権による対新型コロナウイルス政策を批判した。

【ハムシャフリー電子版】メフル通信によると、同氏はこの件に関して、経済政策の評価と分析においては施策のスピード感と的確さを注視しなければならないとし、この状況下での経済政策において最も懸念されるのは判断の遅れであると述べた。

 そして、「実際に何かが起こったときには、早急に必要な情報を収集しなければならない。情報収集に遅れがあると、状況判断と解決策の策定にも遅れが生じてしまうだろう。経済政策の策定において、判断の遅れ、決定の遅れ、実行の遅れ、効果の波及の遅れという合わせて4つの遅れがある。」と続けた。

ホセイニー元経済財務相は、「残念なことに、新型コロナウイルス感染症の蔓延に起因する経済活動の減退に対する経済政策において、判断の遅れ、決定の遅れ、実行の遅れ、効果の波及の遅れがみられる。この問題に関して効果的な措置がいまだに取られていないといえるのはこのためである。」と述べた。

 同氏は、以下のようにつづけた。「まず第一に、この事態に対する政権の危機感が薄い。第二に、新型コロナウイルス感染症に対抗し経済への影響を調査するための総合対策本部を設置していなかったこと。これらは一見、人々の健康と命の妨げとなることであるが、よく見ると人々の経済、食糧、財産にも悪影響を及ぼすことだ。初期の段階で、保健省は人々の健康を守るために適切な措置を講じたが、新型コロナウイルス感染症蔓延の経済への影響を深刻にとらえていなかった。我々はまさに今、4つの遅れの問題に直面している。これらの遅れは早急に解消しなければならず、また新型コロナウイルス感染症の蔓延から生じる経済への影響に、包括的かつ効果的な方法で対処する必要がある。」

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( 翻訳者:HA )
( 記事ID:48953 )