レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、トルコのアルメニア総主教のサハク・マシャルヤン氏に宛てた書簡において「いかなる形であれ、たとえただ一人の国民であっても、疎外されることや、信仰または出自を理由に異なる処遇を受けるということを、我々は決して許さなかったし、今後も許すことはありません。」と表明した。

　大統領府情報局の説明によると、エルドアン大統領はトルコのアルメニア総主教マシャルヤン氏に書簡を送付した。

　エルドアン大統領は、同書簡にて「トルコアルメニア総主教マシャルヤン猊下、またアルメニアの共同体の大変かけがえのない皆様、敬愛を持ってご挨拶します。」との形で書き出し、全世界でも経験されているこの困難な日々において、市民の間での団結は強化され、続けられていくと記した。

　エルドアン大統領は、「より親しくなり、一体や連帯の感情などはより強められて、明日へと至るように」と、至高の存在に願い、書簡では次のような表現を用いた。

「世界の人々へ大きな苦しみを経験させた、第１次世界大戦の悪条件の下で、命を落としたオスマン帝国下のアルメニアの人々を敬意をもって追悼し、その子孫の方々に心からのお悔やみを伝えます。この機会に、この苦しい時代に命を落とした全てのオスマン帝国下の人々へアッラーからのお慈悲を願います。いかなる形であれ、たとえただ一人の国民であっても、疎外されることや、信仰または出自を理由に異なる処遇を受けるということを、我々は決して許さなかったし、今後も許すことはありません。」

　エルドアン大統領は、かつてより、ただ単に友好関係や高い人道上の理想のために、未来を共に築くことが共通の目的であると述べ、次のように述べた。

　「アナトリアの胸懐から生まれた共生に目を向けず、歴史から敵意を作り出そうとする勢力のことは、皆の知る所です。我々は、一体、繁栄、平安に満ちた未来を望み、そしてそのために努力する一方で、他の意図を持った勢力に機会を与えないようにすることを、最も願っています。この考えにたって、第１次世界大戦で亡くなった全てのオスマン帝国下のアルメニアの人々を、今一度、敬愛と慈愛を込めて追悼し、また皆様の健康を祈ります。」

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（ 翻訳者:宮崎友裕 ）
（ 記事ID:48954 )