国民教育省、オンライン教育サイトに「お休み時間」コンテンツ追加
2020年04月30日付 Milliyet 紙


国民教育省は、3月23日以降学生、教師、保護者に遠隔教育を提供しているEBA(教育情報ネットワーク)が授業や試験対策等の内容に「お休み時間」を加えると公表した。「お休み時間」には遊びや散歩、読書といったコンテンツが含まれている。ズィヤ・セルチュク国民教育相は、「皆、休憩や深呼吸が必要だ。また、休み時間を延長させた際にも話したが、いつの世でも最も効果的な授業はやはり休み時間だ。オンラインでの休憩も非常に重要だ。」と述べた。

同省の発言によると、ここ1か月で10億回以上クリックされ、教育プラットフォームの間で世界規模で重要な地位を獲得したEBAのサイトは、利用者に提供する内容を改良している。この一環として、EBAは、授業、試験対策といった内容に「お休み時間」を追加した。

EBAのホームページ内の「お休み時間(teneffüs zamanı)」というタイトルのページに3つのアプリが用意されている。一つ目は知育ゲーム『灰色の胡桃(GriCeviz)』、二つ目は充実した図書館にアクセスできる『何でも読んで(Sen Yeter ki Okumak İste)』、三つ目は家を出ずに鑑賞できるオンライン美術館だ。

■歴史的建造物も訪問可能

『灰色の胡桃(GriCeviz)』は、AIアルゴリズムを利用した機械学習技術を適用し利用者の学習効率を上げるゲームだ。利用者の得意、不得意な分野を見つける手助けをするこのアプリは、AIの助けを借りつつ各利用者の成績を見て、学習特性を導き出す。このように各利用者に個別の体験が提供可能となっている。

ズィヤ・セルチュク国民教育相は、4月23日「国民主権とこどもの日」のプレゼントとして学生達のために『心の中の学校の音(İçimdeki Okul Sesleri)』という本を執筆した。同書のオーディオ版も公開しているEBAのサイトでは、子供向けシリーズ本や世界名作シリーズのような様々なカテゴリーで童話、物語、小説、詩、その他多種多様な本が読者に提供されている。オンライン美術館では、文化観光省とその他の組織によって用意された数多くの美術館をオンラインで訪問できる上、美術館の作品を至近距離で鑑賞できる。また宮殿、モスク、キャラバンサライ、城のような文化的、歴史的建造物も見て回ることが可能だ。

■大臣から「お休み時間」への誘い

セルチュク大臣は書簡で、EBAのプラットフォームの改良が学生に楽しい時間と新たな知識を学ぶ機会を保障すると述べつつ「皆、休憩や深呼吸が必要だ。また、休み時間を延長させた際にも話したが、いつの世でも最も効果的な授業はやはり休憩時間だ。オンラインでの休憩も非常に重要だ。子どもたちの休み時間が実りある楽しいものになるよう「お休み時間」を勧める。」と述べた。

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( 翻訳者:佐藤くるみ )
( 記事ID:48996 )