交通インフラ大臣アーディル・カライスマイルオールは、現代化事業が完了したサムスン―シウァス(カルン)線で、明日、商業用試験運転を始めると述べた。
カライスマイルオール大臣は、書面による発表で、トルコの最初の鉄道の一つであり、1932年に開通したサムスン―シウァス(カルン)線が83年間の業務を終えて、2015年9月29日に現代化事業のために運転を中止したことに触れた。
同大臣は、事業の中で378kmの全線の上層・下層構造全てを新しくし、EU基準に適合した警報システムが設置されたと述べ、「わが国で最も大きな鉄道の現代化事業で試験運転も開始した。現在、試験運転は2両の運転車両、6両の貨車、1両の職員用車両を含む合計500トンの重量で続けている。試験運転は5月1日に完了し、5月4日に商業用試験運転を始める予定である」と述べた。
■40年の歴史を持つ橋の改修
カライスマイルオール大臣は、黒海とアナトリアをつなぐ二つの鉄道路線のひとつであり、サムスン港を内陸アナトリア地域に結びつける目的で建設されたサムスン―シウァス(カルン)線が現代化作業の中で40年の歴史をもつ鉄橋の改修を行ったと伝えた。
現事業により、鉄道下層構造の路盤の幅を6.7メートルとする形で改善・改修するとし、12のトンネルも改修工事を行い、線路、枕木、バラスト、分岐器といった上層構造の改善を行ったとした。
大臣は、この現代化作業ののち輸送量が50%増加すると注意を引き、次のように評価した。
「新型コロナウイルス感染症により、安全な輸送事業の必要性を最も感じているこの時期に、この線は、商業的試験運転を開始し、市民が求めるものを最速かつ安全に運び始めるのを目的としている。」
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( 翻訳者:新井慧 )
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