キャピタル・エコノミクスは、ドバイを中東地域でコロナウイルスの被害を最も受けやすい都市であるとした。
【ジャーメ・ジャム電子版】イラン学生通信(ISNA)によると、キャピタル・エコノミクスは、あるリポートの中で、新型コロナウイルス感染拡大がドバイ経済に及ぼす広範な影響について警告した。同社は、ドバイを中東地域でコロナの被害を最も受けやすい地域と呼び、現在の状況が継続すると、この都市はここ10年で最悪の債務危機に直面するだろうと警告した。
アラブ首長国連邦(UAE)全土で、現在までだけでも8000を超えるCOVID-19の感染件数が登録されているが、UAEは世界貿易への依存度が高いため、中東地域の他のどの国よりも新型コロナウイルスの被害を被っている。原油価格の急激な下落もまた、UAE経済の成長を困難に陥れている原因の一つである。
キャピタル・エコノミクスは、ドバイの不動産部門における不況について言及し、新型コロナウイルスの危機が夏まで継続すると、ドバイの今年の経済成長率は5~6%マイナスになると予測した。現在ドバイの債務総額は889億ドルに達しており、それは同市の国内総生産の80%に相当する金額である。
2014年と比較して住居の総売り上げが30%減少した。
昨年ドバイの経済は1.94%成長したが、これは2009年以来最低の水準とみられる。キャピタル・エコノミクスは、状況がさらに悪化すると、アラブ首長国連邦政府はドバイの債務危機を克服することができなり、その問題はドバイの信用格付け、及びその後の外国資本の誘致に非常に悪影響を及ぼすだろうと述べた。
アラブ首長国連邦政府は、現在までに、新型コロナウイルスに対するドバイへの支援のために、270億ドルを政府支出金及び融資に割り当てた。その大部分は、民間を支援し、銀行の融資力を高めるためのものだ。UAE国家資産ファンドは950億ドルもの様々なリソースの権限を有しており、今後数日間でそのいくらかは新型コロナウイルス対策に使用されると見られている。
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( 翻訳者:KS )
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