グランド・バザール、コロナで死亡7人
2020年05月06日付 Cumhuriyet 紙
グランド・バザール運営委員会のファーティフ・クルトゥルムシュ会長は、ラマダン休暇後にグランド・バザールでの生活が通常に戻ることが期待されていると話した。クルトゥルムシュ氏は、「残念ながらこの過程でバザールの商人から7人の痛ましい犠牲者が出た」と話した。
グランド・バザール運営委員会のファーティフ・クルトゥルムシュ会長は、文書発表において、新型コロナウイルス禍の予防策として、グランド・バザールにはクルッチュラル門とメルジャン門からのみの入場としているとして、バザールの運営と商店の人々の生活が近いうちに通常に戻ることを望んでいると述べた。
■7人が死亡
クルトゥルムシュ氏は、「グランド・バザールの商人44人がコロナに感染して死亡した」、「運営は今期の経費を取り立てている」という説を否定して、次のように述べた。
「予防策をとり、バザールにおいて病人や死者が出ないようにできる限りのことをしている。この過程でバザールから7人の命が失われた。彼らに神の慈悲があることを願い、近親者にはお悔やみ申し上げる。グランド・バザールは40日間にわたって閉鎖されているため、先ほど話に出た44人は、それぞれの自宅で、あるいは別の場所で感染したとも考えられる。これをグランドバザールの責任とされるのは、正しい向き合い方とは言えない。このような内容で報道されたニュースは、我々が『世界が中を通る』と称する、1日平均15万人もの地元民と外国人観光客が訪れる、559年の歴史を誇るバザールに害を与えている。」
■「休暇の後は通常に戻ることを期待している」
クルトゥルムシュ氏は、バザールの運営側が店員や訪問者を守るために予防策をとっていることに言及し、グランド・バザールが適切に除染されていること、バザールが訪問者に対して閉鎖されていても、商人のために2つの門の開放が確保されていること、この期間、ソーシャルディスタンスが保たれていること、検温が行われていること、安全対策が取られていることを説明した。
ソーシャルディスタンスと予防策の適用で生活が元に戻ることが期待していることに言及したクルトゥルムシュ氏は次のように続けた。
「平常化が始まった時、おそらくはラマダン休暇の後には、バザールが再び賑わい、訪問者を迎えて活気に満ちた日々にもどることを期待している。財団賃借人は苦労しており、賃料の助成が行われることを望んでいた。文化観光省は実行にうつし、賃料の3カ月間延期と、6カ月の分割納入政策を実行した。本当にとても重大な決断をしてくれた。」
■650人から1000人の労働者が行き来している
クルトゥルムシュ氏は、バザールが完全には閉鎖されていないことを繰り返し、次のように述べた。
「県知事府は、一つの機関として、個別の市場のための衛生学的決断を下しておらず、イスタンブル全体のための決断をしている。現行法では、単独で閉鎖決定はできない。私たちも商店の人々が罹患しないようにと、クルッチュラル門とメルジャン門の出入りを制限する形を取り続けている。門を通る人は一人ずつ検温をし、データを見られる。グランド・バザールでは現在20ほどの両替商や銀行が開いている。毎日、何十人もの商店主と、650から1000人の労働者が問題なく行き来している。」
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( 翻訳者:瀬戸慈弘 )
( 記事ID:49036 )