世界中に広まったコロナウイルス感染症からの正常化プロセスに入る国のひとつであるギリシャでは、6月のホテルの営業再開が期待されている。
世界中に広まったコロナウイルス感染症から、多くの国が正常化に入りつつある。ギリシャも、6月にホテルの営業を再開する予定だ。ギリシャメディアの報道によると、コロナウイルス対策で、外出禁止令が適用されたギリシャでは、禁止令が解かれ始めたあと、ホテルが、まずは国内の旅行客に対してのみ、6月1日から営業を再開する予定となっている。
■従業員50%のキャパシティーでの観光目標
禁止令の解除とともに再開が期待されているホテルは、社会的距離のルールを守り、感染が広まることを最低限にとどめる目的で、顧客に対し、専用のデッキチェア、食事用のテーブルとイスを提供する予防策をとる予定だ。予想される変化の中には、朝食、昼食、夕食の時間は、ホテル従業員の50%のキャパシティーでの営業が計画されている。同時に、客室の使用済みのタオルとシーツは、客室のドアの前に置かれ、客自身がベッドメイクを行うシステムが検討されていることも明らかになった。
■ホテル業界からの破産警告
ギリシャでの旅行制限が撤廃されたとしても、不要不急の旅行が禁止されている他の国の影響で、ホテルが空室となる恐れが懸念されている。
ギリシャのコルフ島のホテル協会会長のチャララムボス・ボラグリス氏は、「空室率は非常に高くなるだろう。我々のホテルがいつ再開されるかも分からないので、今は非常に厳しい時代の入り口にいる。」と話した。
過去の報告書によれば、ギリシャ全体でのホテルの破産の可能性が警告されている一方で、ギリシャホテル組合によって行われた調査では、ホテル経営者の間で、破産が懸念されている65%の中で、18.3%の部分はリスクがあり、46.6%は未だ高いことを明らかにされた。
■日常へと戻る道のりが始まった
ギリシャでは、美容室、花屋、本屋も今週、営業再開となり、来月から再開予定のホテルをはじめとして、学校、レストラン、バーも今月末より再開する予定である。これに伴い、生活が日常へ戻ることが期待されている。
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( 翻訳者:大畠梨紗子 )
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