イラン、バイラム後に「正常化」
2020年05月16日付 Milliyet 紙


イランのロウハーニー大統領は、レストランの営業再開や大学の開講を6月6日から行うと発表した。(ただし)スポーツ観戦などは無観客で行われる見込みだ。直近70日間で1日当たりの死者数が最も少ない日が観測されたイラン国内では、新たに1757人のコロナウイルス感染者が出たことが確認された。

イランのハサン・ロウハーニー大統領は、国内全体で新型コロナウイルス(Covid-19)対策として取られた規制がラマダン・バイラム後に解除される見通しであると発表した。

ロウハーニー大統領はコロナ国際対策委員会の会議で行ったスピーチにおいて、国内ではいまだウイルスの脅威は終息していないものの、日に日に状況は良くなっていると話した。

パレスチナ支援のためラマダン月の最後の金曜日に実施されるエルサレムデーの式典は、今年は「ホワイトゾーン」として定義された感染リスクの低い218の地区でのみ開催される予定であると話したロウハーニー大統領は、「もちろん、すべての衛生規定が守られていることを条件に、行進ではなく金曜礼拝という形で集団で実施される予定である」と述べた。

(しかし)ロウハーニー大統領は続けて、いまだ感染者数が多く「レッドゾーン」と定義されている首都テヘランでは、エルサレムデーの式典は革命防衛隊が指揮をとり、式典への市民の参加は認められず、車両通行のみで行われる予定であると述べた。

ラマダン・バイラムの礼拝についても、多くの群衆が集まる場所を除いて、国内全体のすべてのモスクで実施される見込みであると話したロウハーニー大統領は、「各モスクでは、衛生管理についての指示に従う形でのみ礼拝を行うことができる。(もちろん)自宅で礼拝を行っても問題ない」と述べた。

ロウハーニー大統領は、国内全体でCovid-19対策として取られた規制はラマダン・バイラム後に解除される予定であると話し、「レストランはラマダン月が明けた後、衛生規定に則った形だれば営業が再開される。また、現在非常に多忙な状況でこの危機と戦っている医学部を除き、すべての大学が6月6日から授業を再開する予定だ」と伝えた。

バイラム後にはスポーツ活動も許可されると述べたロウハーニー大統領は、「スポーツ競技会は衛生規定の範囲内且つ無観客で開催されることになる。この規定については、保健省から伝達される予定である」と話した。

またロウハーニー大統領は、墓地や聖地等についてもバイラム後は午前3時から午後3時まで一般の立ち入りが許可されると述べた。

■直近70日間で最も少ない死者数

一方、国内での死者数がこの日は24時間で35人であることが発表され、死者数の累計は6937人となった。

保健省のキヤヌシュ・ジハンプル報道官は国営テレビで放送された会見の中で、国内でのCovid-19による死者数は35人増加し、新たな感染者数は1757人であると伝えた。

この会見によると、この日の死者数は直近70日間で最も少ない数となったという。

国内でCovid-19による死者数の累計は6937人になったと伝えたジハンプル報道官は、感染者数の累計は11万8392人となったと述べた。

ウイルスに感染した患者の内、2716人が重体であると述べたジハンプル報道官は、これまでに完治した患者数は9万3147人に達したと発表した。

さらにジハンプル報道官は、国内で現在までに67万2679人がCovid-19の検査を受けたことも明らかにした。

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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:49105 )