トルコが支援するリビア軍は、本日4日の朝、ハフタル将軍らを負かし、首都トリポリを奪還した。アンカラではエルドアン大統領がリビアのサラージ首相と会見した。
トルコの派兵により勢力バランスが変わったリビアでは、過去24時間で驚異的な進展があった。国連及び国際社会により承認されている国民統一政府側の軍隊は、昨晩(3日)にトリポリ空港、そして本日4日には首都全域でクーデター首謀者ハリーファ・ハフタル将軍率いる軍勢力を一掃した。
海外の通信社が「最新ニュース」というキーワードで報道した勝利は、リビアでハフタル氏が受けた最大の敗北として報道された。
正午頃には、注目はトルコの首都アンカラに向けられた。リビアのファイズ・サラージ首相はアンカラに着くと、大統領府でトルコのフアット・オクタイ副大統領によって迎え入れられた。
その後レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、サラージ首相を受け入れた。アンカラで開催された重要なサミットでは、リビアでの最新状況を取り上げた。首脳会談ではトルコの「リビア全てを包摂した政治的解決の達成」という目標に向けた措置が再検討された。
国連は週初めにリビアの双方が休戦の話し合いを進めることに合意したと発表した。これを受けて外交分野で今後起こりうる進展も両首脳の会談内容となる。
両首脳は、政治的な解決策の折衝の中で定めるべきロードマップの作成について意見交換をする予定。
昨年の4月にトリポリの占拠に向けた軍事行動を始め、首都入場寸前であったハフタル将軍の進行は、トルコの参戦により阻止された。直後に軍事行動を始めたリビア軍は、数日でハフタル率いる軍を打破した。
リビア軍の勝利では、トルコ製の無人戦闘機(SIHA)による航空支援が効果的であった。この間、トルコ及びSIHAの使用は国際的な注目を浴びた。
ここの所の軍事行動の中で最も重要な勝利は、3月末から4月中旬にかけてトリポリの西からチュニジア国境まで延びる3000平方キロメートルの地域がハフタル勢力から奪還されたことであった。
リビア軍は3月18日にリビアの西に位置する戦略拠点アル=ワティヤ空軍基地を取り戻した際、SIHAはアラブ首長国連邦が違法勢力に提供した数多くの防空システムを破壊した。ロシアの傭兵軍として知られるワグナー・グループも地域から撤退した。
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( 翻訳者:山下鈴奈 )
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