リビア軍、ハフタルの西部拠点奪取
2020年06月05日付 Cumhuriyet 紙
国連の支援を受けたリビア国民合意政府(UMH)の軍勢が、リビア西部の最後のハフタル軍拠点、首都トリポリから約100km離れたタルフナを制圧した。
リビア国民合意政府・リビア国軍の報道官は、最後のハフタル軍拠点であるトリポリ近郊のタルフナを制圧したとソーシャルメディア上で声明を発表した。
ロシア、アラブ首長国連邦、エジプトの支援を受けたハフタル派の軍勢は、今なおリビア東部・南部の重要な領域を手中に収めているとはいえ、タルフナの陥落は内戦の行方に大きく影響すると見られている。
■戦況に変化
タルフナ地方は、昨年4月にハフタルがUMH支配下のトリポリに対して開始した軍事作戦の中心だった。この戦闘でトルコはUMHを支援し、一方でロシア、アラブ首長国連邦、エジプトは政治・軍事・経済面でハフタル派を支援した。
トルコがUMHへの支援を開始した後、ハフタル派は支配領域を失いはじめ、先月には首都から兵を退却させる決定を下した。木曜日にハフタル派は味方の同盟勢力を撤退させ、以前拒否した停戦交渉の再開を受け入れると発表したが、UMHの指導者ファイズ・サラージとエルドアン大統領は6月4日にアンカラで記者会見を行い、ハフタルを対話の相手として見ていないことを強調し、軍事作戦を継続するというシグナルを示した。
■東地中海での協働
エルドアン大統領は声明で「サラージ氏との間で、領海区域の線引きについて署名した合意書を基に、新たな協働を深めていくことを決定した。この一環として、東地中海の資源利用のための調査・掘削などを共同で進めていくことを目指している」と述べた。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:神谷亮平 )
( 記事ID:49251 )