ドイツ、トルコを含む130か国を「コロナ要注意国」に
2020年06月17日付 Cumhuriyet 紙
ドイツは、トルコを含め130ヵ国をコロナウイルスの危険性のためにリスクありの地域のリストに含め入れた。トルコへと向かった人々は帰国すると隔離下に置かれることになる。
ドイツは、トルコを含めた130ヵ国を新しく構築したコロナウイルスのリスク地帯のリストに含め入れた。ロベルト・コッホ・インスティテュートによって準備され定期的に更新される予定のリストでは、ドイツ人が休暇先として好んでいるエジプト、タイ、モロッコといった国々も含められた。
このように国外旅行の警告に従って、リストに含まれるリスク含みの国々へと向かう人々はドイツへと戻ってから14日間に渡り家で隔離下に置かれる必要性が生じた。
高い流行のリスクを念頭において発表されたリスク含みの地域から、ドイツへと空、海もしくは陸路を通じて入国した人々は、権限を持つ健康組織によって入国を したという情報の共有を行ったのちに、各人の家で14日間隔離を行わなければならず、この期間中に自宅外からの誰一人とも会わない必要がある。
■「休暇を行う人たちにとって抑止力となる状況」
ノルトライン・ヴェストファーレン(NRW)州選出の国会議員ヴォルカン・バラン氏は、トルコをコロナウイルスの大流行が理由でリスクありの国としてドイツがカテゴライズしたことについて、DWトルコ語に談話を行い、この運用のためにドイツ人たちがトルコで休暇をとる傾向がかなりの割合で減少するだろうと語った。
リストが毎日検討されて更新されたといくと述べたドイツ社会民主党(SPD)所属のバラン議員は、「私は流行が更に素早くコントロール下に置かれ、リストの国の数が減少するのを願っています。」と語った。
同議員は、トルコから帰国して14日間家で隔離となることがドイツで暮らすトルコ人たちにとって抑止力となりうると述べ、「数多くのトルコ出身者は夏の休暇をその故郷で過ごしています、家族たちそして親族を訪れるのです。しかしながら現在彼らが帰国した際に14日間に渡り家に止まり続ける必要が生じます。この状況では休暇を早めに切り上げて戻ってしまうか、もしくは隔離を理由に特別な休暇許可を得ることを試すことでしょう。」と語った。
バラン議員は、休暇から帰国して隔離となる場合、学校に通う子供たちの教育も滞ってしまうだろうと強調をした。
「私をもっとも考えさせる問題は教育です。子供たちがパンデミックが理由で実際のところ長期に渡って学校から、教育から離れなくてはなりませんでした。その間に休暇が始まりました。休暇の後に授業も継続する必要があります。もしも休暇の許可が休暇の最後の日までと検討されるのであれば、現行の法律の適用では子供たちが学校に行くのは禁止されます。つまりは二週間以上に渡って学校から離れる必要があるのです。これは大きな問題です。」という表現を用いた。
バラン議員は、隔離の規則に違反したりもしくは隔離を行わなかった人々がウイルスを感染させる原因となった場合に、ドイツ刑法に基づき犯罪を犯したとみなされる、とも付け加えた。
■例外は存在する
自宅隔離の適用から免れるには、COVID-19の諸症状が見られない、コロナウイルスの保有者ではないということを証明する必要がある。EUメンバーもしくはロベルト・コッホ・インスィトュートによって認められた国々から入手した診断書は有効と考えられる。診断書はドイツへの入国前に最大で48時間前に取得したものであるという条件も求められている。
■リスクありの地域はどのように発表されるのか?
各国々を流行リスクによりカテゴライズする際には、新たな感染例の増加が念頭に置かれている。一週間以内に10万人中50人以上の新しい感染例が見受けられた場合、その国はリスクありの一帯と宣言される。これと同時に、新しい感染例が少ない国々では、検査のキャパシティの減少、感染症との闘いにおける予防策が不十分、当該国が感染状況に関する信頼できる情報を公開しないこともまた、その国がリスクのカテゴリーに入ることの理由として挙げられている。
EU内で未だにリスク地域として認められている国は、スウェーデン。EU以外でリスクありの一帯として数えられない国々の例は、チュニジア、ニュージーランド、オーストラリアである。
トルコは、イタリア、スペインに次いでドイツ人たちが休暇をとるために最も好む第三番目の国である。トルコ外務大臣メヴリュト・チャウシュオール氏は、先週ドイツのデア・シュピゲール誌に対し、[トルコへの]旅行の警告を続けたことを批判し、この決定の背後にある科学的な根拠を理解するのに非常に困難に感じている、と発言をした。
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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:49346 )