■「シーザー法」施行後数日のダマスカスとアレッポの市場はどのような様子だったか?
【本紙】
また、新たな米国の制裁法の施行に対してアレッポの様々な市場の業者がどのような反応を示しているかという本紙の問いに対して、B氏は「みんな不安がよぎったことは間違いない。政府はあらゆる不安を和らげるような事柄の周知に力を尽くしたが、政府から発出される事柄に対する人々の信頼は殆どないも同然だった。ただ、収穫の季節を迎えたことが地方経済の回復に拍車をかけるのに一役買っている」と話した。
B氏は続けて以下のように話した。「アレッポは工業の街であり、収穫期は稼ぎ時だ。というのも、同胞である農業を主とする県の人々は必需品の確保をアレッポに頼っているため、収穫期を待って買い出しに来るのだ。毎年この時期にアレッポの街は製品の殆どをラッカ、デリゾール、ハサカの各県のために放出する。一方、ホムス県やハマー県、そして沿岸部の都市へはそれほど放出されない。」
収穫の季節を迎えたことに加え、「シーザー法」の施行日である水曜日には当然のように来ることが想定されていた別の「揺れ」をやり過ごしてシリア・ポンドが木曜日と金曜日にいくらか均衡を取り戻すのに成功したことが、政府の支配地域において地元の市場取引の保護に寄与したといえるだろう。しかし、それでも政府の支配地域は非常に慎重で注意深く、今後数日、数週間のうちに起こり得ることを見極めている。どうやら安心材料がないようだ。
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( 翻訳者:堀嘉隆 )
( 記事ID:49366 )