イスタンブル空港にPCR検査センター開室、110TL
2020年07月01日付 Hurriyet 紙


イスタンブル空港に、国外からの入国者と国内からの出国者を対象とした、110TLで受けることができるPCR検査センターが開設された。検体は、ターミナル内の検査室で検査され、結果は2時間以内に旅客に渡される。

コロナウイルス対策の一環として、イスタンブル空港にPCR検査センターが開設された。検査センターの開設準備が完了したことで、国際線ターミナルの2箇所、合計5000平方メートルの広さの場所で出入国者のPCR検査が行われることとなる。

イスタンブル空港に開設された検査センターでは、旅客の喉頭と鼻腔から採取された分泌物を、同じ場所にある検査室において即時検査し、結果を迅速に旅客へ伝えることができる。

■結果は2時間で旅客に伝えられる

トルコ語と英語でメールで送られる、あるいは出力された書面で渡されるチェックシートテストは、国外へ出国する、そして国外からトルコへ入国する旅客を対象に行われる。イスタンブル空港オペレーションコントロールセンターのファーティフ・メレ所長は記者会見で、検査センターが国際線ターミナルの2箇所、合計5000平方メートルの広さの場所にあり、1日に4万件の検査が可能であると述べた。

メレ所長は、検査センターに関する記者会見において、保健省と文化観光省からの共同要請に応じて、イスタンブル空港の国外からの入国者と国内からの出国者のうち、PCR検査を希望する旅客のための検査センターが開設されたことを明らかにし、次のように述べた。

「感染の疑いがある旅客を受け入れる部屋は50室ある。1時間当たりの許容人数は2000人だ。24時間で3万8千から4万件の検査を行うことができる。トルコのいかなる空港にも検査施設は設置されていない。分泌物を提出した旅客の検査手続きは、検体がどこかの病院へ送られることなく、ここに設置されたラボで完結する。これにより我々は多くの時間を短縮することができる。

いま我々がいる場所の広さは4000平方メートルである。一方でターミナルの保安検査場側には1000平方メートルの場所が設けられた。合計5000平方メートルの場所でこのサービスが行われる。入国者・出国者共に検査可能な形で準備を終えた。」

■検査費用は110TL

ファーティフ・メレ所長は、保健省の定めに即したPCR検査の費用は110TLであることを述べ、こう語った。
「我々はこのPCR検査で利益を求めていない。完全に旅客が最短時間で検査を受け、ストレスのない形でフライトを続けられるようにするために提供するサービスだ。
最初のステップとして旅客を迎える前に520人のスタッフがここで検査を受けた。全員が陰性であった。この検査で分かったことだが、およそ2時間でこの検査結果がシステム上に落としこまれ、旅客に伝えることができる。」

■昨日はアンタリヤ空港に設置された

アンタリヤ国際空港に、国外へ出国するトルコ国民と、バカンスに訪れた外国からの旅行者の帰国時に、PCR検査を受けてもらうことを目的として、県保健局によって検査センターが設置された。

コロナウイルスが猛威を振るう中、6月1日より始まったニューノーマルへの移行期において、国内外観光の再開に伴いアンタリヤ空港で採用された対策の一つとして、PCR検査が可能な検査センターが設置された。アンタリヤ空港国際線第1ターミナルの到着出口に設置された90平方メートルの検査センターは、今日から稼働を始める。

■最初の検査は北キプロス・トルコ共和国文化大使に行われた

医師と医療従事者20名が従事し、1日平均400から500件の検査が可能である検査センターの紹介が、県保健局のウナル・ヒュリュル博士によって行われた。北キプロス・トルコ共和国ではPCR検査が必須あることから、検査センターでの最初の検査は、北キプロス・トルコ共和国に休暇へ行く北キプロス・トルコ共和国アンタリヤ領事館の教育・文化大使であるメフメト・サヴァシュ・コルタイ氏に行われた。

■検査はどのように行われるのか

検査センターは現在、平均到着客の数によって調整されていると述べたヒュリュル氏は次のように語った。
「次のような流れをとる。パスポートコントロールの前にサーマルカメラがあり、国境沿岸総局に属する医師と医療従事者が任についている。サーマルカメラで発熱や何かしらの症状がみられた人は、そこにある隔離室で待機することになり、スタッフがサンプルを採取する。その後、彼らは隔離された形でホテルに送られる。検査結果が陽性であった場合には、我々は当該者を病院へ移送する。これらの段階を踏む。」

■世界一低価格なPCR検査

ここでは、国外へ出国する国民と外国人により重点をおいて迅速にサービスを提供し、PCR検査結果を伝えることを狙いとしていることを述べたヒュルル博士は、「出発客のために、渡航先の国でPCR検査結果が求められているのであれば、強制的に求めている。そもそもこの場所におけるサービスは要望に応じた有料のサービスだ。料金は外国人は15ユーロ、トルコ国民は110TLだ。保健大臣がこれを定めた。このため世界中で最も低価格なPCR検査と言える」と話した。

■どのような対策が取られたのか

通常便が6月から運航を再開したイスタンブル空港では、コロナウイルス(Kovid-19)問題で幾つかの対策が講じられた。コロナウイルスに関する注意喚起パネルがターミナルの規定場所に設置された。旅客は入り口でサーマルカメラとスマートヘルメットによって体温が測定される。高い体温が検知された旅客は、ただちに連携医療機関に送られる。

スマートヘルメットの付属カメラは、顔認識と携帯電話機能によって作られる個人”QR”コードと、その人の体温測定を共有することができる。ターミナルの様々な場所に配置された「イスタンブル空港衛生隊」が、衛生管理とソーシャルディスタンスの適用を担う。

■手荷物は紫外で消毒される

イスタンブル空港の関係者は、旅客の手荷物を消毒するため、入り口に機械を設置した。空港の入り口ドアにあるX線機械の前に置かれた新たな機械は、紫外線光を用いて旅客の手荷物を消毒する。保安検査の列で待つ旅客に安全な距離を保ってもらうためにセンサーが設置され、このルールを守らない旅客に注意喚起する。
これらのコロナウイルス対策は、旅客の出迎えや見送りに来る者は対象とはならない。

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( 翻訳者:森彩音 )
( 記事ID:49445 )