トルコ、アヤソフィア問題でユネスコへ返答
2020年07月11日付 Hurriyet 紙


ユネスコのアヤソフィアについての発表にトルコ側から返答が行われた。オズギュル・オズカン・ヤヴズ文化観光副大臣は「ユネスコ合意には(世界遺産)リストに登録された文化財の機能の変更を妨げるいかなる規定も存在しない。アヤソフィアをモスクとして使用することは確実に、件の合意の違反ではない。この状況はアヤソフィアの優れた世界的な価値には決して影響しない。」と主張した。

86年間博物館として使用されたアヤソフィアが再び礼拝のために開かれるとの決定の後、ユネスコから発表が行われ、「文化財の状態について、私たちはトルコが出した決定を悲しみをもって迎えた。」と述べられていた。

ユネスコの発表では「トルコの決定が対話や前もった報告なしに出されたことは大変遺憾だ。ユネスコは遅れないようにトルコ側に、世界文化遺産委員会のその後の会議で状態を精査されるこの類稀なる遺産の世界的な価値を失うことを避けるために、対話に入るよう呼びかけている。」と述べられていた。

ユネスコは決定から少し前にも発表を行っており、「変更の実行には前もってユネスコに報告をしなければならない。」と述べていた。

◼︎アヤソフィアに関して一つ一つ返答

オズギュル・オズカン・ヤヴズ副文化観光相はこの件に関してTwitterアカウントから以下のように発表した。

「『イスタンブル歴史地域』の一部として1985年にユネスコ世界文化遺産リストに登録されたアヤソフィアはユネスコの1972年付けの世界文化自然遺産の保護合意にくわえて、トルコの国内法規の範囲内でも強力に保護されている。

ユネスコ合意には(世界遺産)リストに登録された文化財の機能の変更を妨げるいかなる規定も存在しない。アヤソフィアをモスクとして使用することは確実に、件の合意の違反ではない。この状況はアヤソフィアの優れた世界的な価値には決して影響しない。

一方で、8世紀にモスクとして建設され、13世紀に教会へと変更され、今も礼拝のため開かれ現役の教会として使用されているスペインのコルドバ・モスク(メスキータ)は1984年からユネスコ世界遺産リストの文化財であり続けている。」

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( 翻訳者:伊藤梓子 )
( 記事ID:49523 )