元駐韓イラン大使「イランは韓国に対し、ホルムズ海峡とペルシャ湾で実力行使すべき」
2020年08月01日付 Hamshahri 紙


―イランの元駐韓国大使は、イランが韓国に対しホルムズ海峡とペルシャ湾においてその実力を行使し、ソウルにあるイラン資産の凍結解除を強く迫るよう提言した。

【ハムシャフリー電子版】イラン学生通信(ISNA)によると、イランのフェリードゥーン・エンテザーリー元駐韓大使は、イランに対する債務への韓国の対応について言及し、外務省と政府はこの件について妥協せず、力を持って行動すべきだとした上で、「最近、一部の人間が、例えば韓国製品の国内への輸入を制限したり、韓国製品に何らかの制裁を科したりすべきだと提言しているが、これらは効果的ではい。仮に法的に韓国製品に対する禁輸措置が採られたとしても、密輸業者を通じて市場に流通し、結果的に国内の密輸品の量を増加させることになる。」と述べた。

 同氏はまた、一部では韓流映画や韓流ドラマのテレビ放映を停止し、これらに制限を設けるという提言がなされていることに触れ、「これらの提言も前述のものと同様に、幼稚で不的確な方策であって、成果を導くことができない」と語った。エンテザーリー元大使はこの問題には力の行使が必要だとし、「欧州や米国との関係性はイラン・韓国間の関係性とは無関係であり、いかなる状況下でも韓国はイランに対する債務を返済しなければならないと、韓国に対して明示していかなければならない」と強調した。

 エンテザーリー氏は、外務省と政府が韓国に対してこれまで妥協してきているが、むしろこの件にさらなる実力を行使して、大使も召喚すべきだと主張した上で、「韓国で凍結されている資産はイラン国民の資産であって、現在、国民も国家もそれを切実に必要としている。したがって、我々は強力で統率のとれた広報文化外交(パブリック・ディプロマシー)を通じて国際社会に訴え公的に要求し、韓国側がこの求めに応じざるを得ない状況を形成することは可能だ。」と語った。

 同氏はこの枠組みの中であっても、外相や産業鉱山貿易相、あるいは経済財務相が韓国を訪問し、この問題を追及することが可能だと主張し、「このレベルでの直接対話がより良い成果をあげると思われる」と述べた。

 エンテザーリー氏は韓国側が一方ではイランに友好的な素振りを見せつつ、他方ではイラン国民の資産を支払わないと語り、「私の考えでは、韓国だけでなく、イランの資産を凍結しつつもイランとの交流を主張する他の国々も、強力に対処されるべきである」と断じた。

 同元駐韓大使は、検事総長は検事総長として韓国に対して訴状を作成し、司法府はこの点に関して外務省とその他の関係機関を支援する必要があるとして、「我々はこの問題を、国際機関や国際会議への提訴を含む、国際的外交の場に持ち込むこともできる」と述べた。

 エンテザーリー氏は韓国が事実上米国の州の一つであることを念頭に、「我々は韓国に対してこう言ってやらなければならない。我々はいかに米国が韓国に対して影響力を有しているのか、またあなた方はかの国に仕えなければならないというのを理解しているが、あなた方とワシントンの関係性は我々とは何ら関係がない、と。」との考えを述べた。

 エンテザーリー氏は、「これらの解決策が機能しない場合、イランは韓国に対してホルムズ海峡やペルシャ湾でその実力を行使し、この国にイラン国民の要求に応じさせることができる」と論じた。

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( 翻訳者:KMMK )
( 記事ID:49671 )