Abdulkadir Selviコラム「学校再開、再考」
2020年08月05日付 Hurriyet 紙

私たちは休暇の時を過ごしている。しかしながらコロナウイルスは休暇を知らない。休暇の町からマスクなし、ソーシャルディスタンスのない光景が届いている。

保健大臣ファフレッティン・コジャ氏は、「第一波が沿岸へ降立った」と語った。専門家委員会のアフィスィン・エムレ・カユプマズ准教授は「危機的な入口に入った」と警告をおこなった。

私の問いに対し、アフスィン先生がコロナウイルスの状態を説明してくれた。

- 海岸での状況は懸念をするべきレベルなのでしょうか?

光景は間違いなく懸念すべきレベルです。残念ながら私たちは危機の入口に入りました。目にする光景は社会生活がこれほどまでにコントロールが失われているのだということを眼前に提示したのです。」

■追加の予防策は?

- 専門家会議として追加の予防策は考えていらっしゃいますでしょうか?

「組織の最初の会合では、休暇の期間に私たちの前に立ち現れたソーシャルディスタンス、マスク、清掃、混雑の回避といった問題における欠如の数々と対策すべき予防策が、机上に載せられると考えています。」

- コロナウイルスが存在しないものとしてみなされている景色が展開しています。この結果はどうなりましょうか?

「残念ながら口にしなければならない事ですが、国全体で感染症流行前の自由な生活に戻ってしまったかのような状況です。65歳とそれ以上の方々をはじめとしてルールに完全に対応している層もあります。無防備に振る舞っている層、病気になってしまわないようにと最大限に注意を払っている人々にもリスクが高まっています。」

- バイラムに関するデータはいつ手に入るのでしょうか?

「バイラムにおいて表出したコロナ疲れの構図が数字にどう反映するのかは7日から10日以内に判明するでしょう。」

■病院への申請者は三桁台に

アフスィン先生は同時にアンカラ都市病院の救急救命サービスでコロナウイルス対策メンバーに名を連ねています。「各病院に受付をした数に増加はあるでしょうか?」と尋ねてみた。

「アンカラ都市病院の救急救命サービスで受付をした「潜在感染者」の数は6月初めに二けた程にまで減少しました。現在では「潜在感染者」の定義に当てはまる受付をした人の数は3桁台にまで上昇したと言えます。」

■開校時期に関して検討が行われる

- さてこの数字が上昇を続けた場合、学校の再開について再び検討が行われるのでしょうか?

「検討が行われなければなりません。8月中に新規感染者の数を減少させればさせる程、その分その他の呼吸器系感染症の数も増加を示すことになる秋期に向けしっかりと準備をおこなえるはずでした。無措置は、学校を遠隔授業によってか、正規教育によってか、もしくはそれらを併用したモデルにより開校するのかについて、国民教育が行う諸決定に影響を及ぼすことでしょう。」

■このコロナ疲れは医療従事者を消耗させる

- コロナウイルスに誠心誠意闘い続けている医療従事者の方々には、ビーチから病院へと人が運び込まれていく光景をどう見ているのでしょうか?

「医療従事者の方々は、救急救命サービスの従事者の方々をはじめとして検体採取と診断-治療の各段階において、3月から現在に至るまで全力で仕事を続けています。未だに家族を感染させないようにと自宅外の場所に滞在している同僚の人たちがいます。社会全体で見受けられるコロナ疲れは最も彼らを消耗させます。勿論のこと、秋・冬期の感染の懸念も増大しています。」

■トンネルの淵では何が見えるのか

アフスィン先生に対して、「トンネルの淵であなたは何をご覧になるでしょうか?」と問いかけてみた。先生は「トンネルの淵に明かりが見える」とは言えなかった。

「疲労感が様々な対策を妨げている状況を目の当たりにしています。ウイルスはその力を接触することによって手に入れます。私たちも社会としてそれを強化するために出来る限りのことをおこなっています。世界のいかなる国も医療のキャパシティが無尽蔵にあるわけではないのです。気の緩みは、世界中のベッドのキャパシティを完全に埋めることになり、救急サービスでは検査・治療・ベッドでの療養を待つ長大な病人リストという形に目の前に現れるでしょう。」

■カフタンジュオール氏が語った

共和人民党(CHP)の新執行部が今週末に明らかにされる予定である。そのためCHPの舞台裏は非常に活発な動きを見せている。この間にリスト[掲載を巡る]争いが巻き起こった党議会の選挙に関連して、イスタンブル県党代表のジャナン・カフタンジュオール氏が新聞記者のイスマイル・サイマズ氏に対しおこなった説明は火を覆ったことになったが、密かに議論が続いている。

カフタンジュオール氏に対して、「トゥンジャイ・オズカン氏とユルドゥルム・カヤ氏が選出されないように全力をつくしました」という発言を問いただしてみた。発言を忠実に実行した。しかしながら「第37回定例大会は全ての国民の皆様にお伝えする責務にある党首の「第二世紀の宣誓」、党大会の代議委員達が再び党首が[提示した党議会メンバー候補に関する]80名から成るリストから各人の自由意志により選出するという結果をもたらしました。私たちにとって大会は終わり、今は現場の様々な仕事へ取りかかるべき時なのです。私もそうしています。 メディアに掲載される各ニュースを悲しみを覚えながらフォローしています。しかしそれに反応する代わりに、通常通り仕事をする事を選んでいます。私たちの唯一の責務が政権を担うという目標を忘れることなく」と語った。

■スィバスのキャンプへと連行された人々は訴訟を起こす

[1960年]5月27日の[クーデターに関わる]決定が無効とされることになる法改正は、議会を通過してエルドアン大統領の承認によって施行となった。このようにして[クーデータに関し判断を下した]ヤッスアダの裁判所の法侵犯は清算された。ヤッスアダ裁判に関して出された法律により不当に扱われた人物たちの家族へ物的・精神的な補償の権利が認められた。このためにエルドアン大統領は委員会を結成する予定である。この法改正により民主党(DP)の党員関係者の家族が利益を受けるものと理解した。それは正しいことだ。しかし、彼らだけの話ではない。

5月27日以降に逮捕されてスィバスのキャンプへと連行された名士である一部クルド系家族も訴訟を行う準備をしている。

前国会議員であるミール・デンギル・フラト氏の祖父であるゼイネル・トゥラン氏、セダト・ブジャク氏の父親であるハック・ブジャク氏、公正発展党(AKP) 国会議員ガーリプ・エンサリオール氏の父親であるサイード・エンサリオール氏、元閣僚のサーリム・エンサリオール氏の父であるアブドゥルレザク・エンサリオール氏、元公正発展党国家議員のオルハン・ミルオール氏の母方のおじであるサイード・ラマンラル氏、ジェム財団の財団長であるイゼッティン・ドアーン氏の父親であるハサン・ヒュセイン・ドアン氏、シェイフ・サイードの子供であるシェイフ・アリ・ルザとシェイフ・セラハッティン両氏、公正発展党で長く国会議員を務めたキニャス・カルタル氏、マルディン出身のゼイネル・アビディン・エルデム氏の父方のおじであるバハッティン・エルデム氏も含むクルド系名士の55人は、スィバスのカバクヤズで拘束された後に資産が当局に押収され、別の県へ追放された。

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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:49691 )