広島に原爆が落とされてから75周年の追悼式典に際して、タイイプ・エルドアン大統領はビデオメッセージを送った。エルドアン大統領は詩人ナーズム・ヒクメトの「死んだ女の子」をよみ、「世界がいまだ核兵器の脅威の下にある今日、我々は広島からあがる叫びに耳を傾けなければならない。もう二度と繰り返してはならないのだ。」と語った。エルドアン大統領のメッセージは以下のとおりである。
■あるトルコ人詩人はこのように語った
「広島で起こったこの不運な出来事から、我々は人類として教訓を得ねばならない。平和記念公園内の慰霊碑に刻まれているように、『過ちは繰返しませぬ』ようにしなければならない。あるトルコ人詩人はこれを、広島被爆者の象徴である佐々木禎子さんに影響を受けて書いた詩で次のように詠んでいる。
扉をたたくのはあたし あなたの胸に響くでしょう
小さな声が聞こえるでしょう
あたしの姿は見えないの
十年前の夏の朝 あたしは広島で死んだ
そのまま六つの女の子
いつまでたっても六つなの
あたしの髪に火がついて 目と手が焼けてしまったの
あたしは冷たい灰になり
風で遠くへ飛び散った
あたしは何にもいらないの 誰にも抱いてもらえないの
紙切れのように燃えた子は
おいしいお菓子も食べられない
扉をたたくのはあたし みんなが笑って暮らせるよう
おいしいお菓子を食べられるよう
署名をどうぞして下さい*
*詩は飯塚広さんの訳詞を引用しました。
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( 翻訳者:大谷菜々 )
( 記事ID:49702 )