コロナと戦う食品(その1)
2020年06月27日付 Hamshahri 紙


クルディスターン州のある栄養学研究者兼管理栄養士、サーラー・フォーズィー氏は「各個人が身体の免疫システムを強化する防衛線を張るには、健康的な生活スタイルや適切な食事管理を行うことが必要である。」と述べた。

食事管理
ISNA通信によると、サーラー・フォーズィー氏は「タバコ製品の不使用、適切な食事管理下での健康に良い果物と野菜、中でもオレンジ、赤、紫などの健康的な色合いの食品の摂取、そして定期的な運動、体重や十分な睡眠の管理が、身体の免疫システム強化には有効な要素とみなされる。」と述べた。

フォーズィー氏は「人間の消化器官は、病気や体内にある種々のウイルスとの戦いに対して腸内で有益な細菌を生産する場所であることから、人間の身体免疫システムの70%以上が消化器官と関連していると言える。」と提起した。

彼女は加えて「体内の免疫システムにおける消化器官の重要性を考慮すると、人々の毎日の食事管理は食物繊維を含んだ食品を多く取らなければならない。そして加工食品、砂糖、脂肪、炭水化物、お菓子、チョコレートといった食品添加物を含む食品、またファストフードや既成食品をできる限り控えるべきである。というのも、このような食品は腸内フローラの善玉菌が消失する原因となり、それによって微生物に対する身体の抵抗力が低下するからだ。その結果、免疫システムは弱体化し、急速に種々の病気やウイルスの危険に晒されることになる。」と述べた。

フォーズィー氏は「概して、体内の免疫は各個人の身体において重大かつ驚異的な役割を果たしており、微生物やウイルスの侵入から身体を守る防波堤として、多くの病気から身体を守ることができる。」と続けた。

このクルディスターンの栄養専門家兼カウンセラーは「免疫システム強化における栄養の効果的な役割を鑑みると、適切な食事管理を行うことで血管内の白血球やリンパ球を適切な数に増やすことで、人間の免疫システム強化に良い影響を与えることができる。」と述べた。

フォーズィー氏は「魚や海産加工品、穀物や麦芽、ひよこ豆のスプラウト、緑豆のスプラウト、またオレンジ、紫や赤といった健康に良い色をした野菜、りんごやブロッコリー、ほうれん草、加えて豆類、大抵チーズやヨーグルトといった乳製品から採れる善玉菌を含む食品の摂取は、身体の免疫システム強化において非常に重要である」と加えた。

彼女によると、身体の免疫システムは広く体内の機能と関係するため、健康食品を食べることで強い免疫システムを享受することができるという。なぜなら、ミネラル分、特に亜鉛、鉄分、セレン、葉酸や、ビタミンB、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなどの栄養素の不足は人間の身体免疫システムを弱体化する要因になり得るためである。

フォーズィー氏は「緑茶や一部のハーブティーを飲むと身体の免疫システム強化に良い影響を与えることができる。」と続けた。

同氏は「ビタミンDは免疫システム強化において有効なビタミンの一つであり、ビタミンD不足は抑うつ合併症の悪化、骨の表面のカルシウム吸収の阻害要因、身体免疫システムの弱体化の原因になり得る。特にコロナが蔓延している状況の中では、各個人のビタミンDのビタミン血清濃度を明らかにすることが必要であり、もしビタミンD不足が確かになったら、食事にビタミンDを補うべきである。」と述べた。

フォーズィー氏は「海産加工品、卵黄、動物性タンパク質、レバー、ある程度のキノコやピーマンは豊富なビタミンD源とみなされる。」と加えた。

彼女は「チョコレートは活性酸素から身体の細胞を守るテオブロミンという抗酸化物質を含むことから、身体の免疫システムを強化するものである。しかしこうした全ての利点があるのと同時にチョコレートはカロリーや飽和脂肪酸を多大に含んでおり、節度を守って摂取するべきである。」と述べた。(その2に続く)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:M.O. )
( 記事ID:49791 )