地中海でギリシャ・アメリカ両軍共同演習
2020年08月25日付 Hurriyet 紙


東地中海における緊張が高まっている。本日(25日)に行われるEU会議を前に、地中海上空で急展開があった。ギリシャメディアの報道によると、アメリカとギリシャの海軍は共同演習を行った。

トルコがギリシャの東地中海での演習に対抗して演習実施を発表したことと、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領の声明がギリシャの動揺を増している。ギリシャメディアは全ての進展を見出しにして報じている。

今日行われるEUの緊急会議を前に、ドイツのハイコ・マース外相は、東地中海のことでギリシャとトルコが直接会談を交わすことを望んでいると声明を出した。

エルドアン大統領はこの件に関して、「ギリシャにその地域でこのように航行警報(NAVTEX)を発信する権利はない。トルコはオルチ・レイス号も、それを護衛する海軍の活動も少しも後退させない。むしろこの地域における権利と法を守るという点で、より断固とした動きをしていく。今後のことを考え、そこで出される結論を受け止めるのは、我々がNAVTEXを発した地域で我々を妨害してくる者たちだ」という声明を出した。

両国が同じ地域で演習を始めることを知らせたギリシャメディアは、今日は仲裁しようとするドイツの努力を強調している。

イ・カシメリニ紙は見出しに置いた速報で、アメリカとギリシャの海軍が東地中海において行った共同演習を報じている。
演習の最初の写真もギリシャメディアで大きく掲載された。

報道によると、フランスのラファールジェット戦闘機のほかに、アラブ首長国連邦のF-16機も演習に参加する。また、海軍でギリシャに同行する国の中にはフランス、イタリア、エジプト、アメリカそして南キプロス共和国がいる。

イ・カシメリニ紙は演習の最初の写真を共有した。昨日グレタ島南部で撮影された写真では、アメリカとギリシャの艦隊が一緒に写っている。

同紙の報道によると、演習にはギリシャのフリゲート艦や潜水艦、F-16に加え、アメリカ海軍のミサイル駆逐艦ウィンストン・S・チャーチルと空軍のヘリコプターも参加する。

ギリシャ防衛省の声明によると共同演習にて計画、防衛、通信、情報共有といったことが行われ、同時に両国の長きにわたる深い関係と協力が強調される。

声明ではまた、両国が準備と衝突能力を訓練していくと述べている。
東地中海における緊張が高まり続ける一方で、ギリシャのギオルゴス・ゲラペトリチス国務大臣も厳しい声明を出した。
同氏は声明でトルコの軍事的圧力が続く間はギリシャが会談に応じることはないとし、「このような状況でギリシャが話すのは、自国の経済水域と大陸棚についてのみだ」と述べた。

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( 翻訳者:岩坂翼 )
( 記事ID:49798 )